【1】安価にアードベッグTENを造ることを考察し、実践する。
大好きなアードベッグTENを何とかして造れないかを『その①』では考察してしてきました。そして、その内容を実践する時が来ました!それでは、造っていきます。『その①』を知りたい方は以下を参照ください。
chikurya-whisky-tokidokiwasyoku.com
準備をする
『アードベッグ』の最大の特徴は何と言っても、ヘビーピートである為、ノンピートのカティーサークにピートを炊き込む事がまずは重要になります。細かい味の調整は二の次です。本日は、カティーサークと北海道産のピートを用意しました。
ピートはスコットランド産もあったのですが、『ワンランク上の香りを』のフレーズに惹かれて、北海道産にしてしまいました。
それでは、ここから焚き込む為に、一家に一台はある炊き込む装置を準備します。
そうです。蒸留器です!今回の作戦は、非常にシンプルです。若干のカティーサークと水とピートの混合物をアルコールランプで温めて、抽出した液体を、テイスティンググラスに注いであるカティーサーク本体と混ぜ合わせるというものです。※法律に抵触しないように、確認済みです。
ちなみにですが、本蒸留器、付属されていた冷却管につなぐホースが短すぎて、水を還流させることができません...その為、冷水を満たして、クリップで止めました...
造る
それでは、造っていきます。必ずやヘビーピートのウイスキーになるはず!!
点火しました。
いい具合に抽出できています。これは、期待できそうです。
抽出完了しました。照明の関係で分かりにくいですが、色はアードベッグTENです。
香りは.....うっすらピートの香りがしますがアードベッグにするにはまだピートが足りないようです。ただ、それより気になるのはウイスキーより白ワインの香りに近い様な....しかもピート感はほぼない.....
■結果:アードベッグ率-50%
まだ、そのままの『カティーサーク』を飲んだ方が、アードベッグに近い。これは大きな失敗であり、前進です。失敗を次に活かすため、原因を経験から考察します。
①ピートのテイストがしない
■推定原因:a.ピートの炊込み方が悪い
b.ピートの炊込む量が少ない
■推定対策:a.直火でピートのみを焚く
b.ピートの量を多くする
②ワインのテイストがする
■推定原因:a.蒸留物の味がワイン
b.冷却が不十分であった
■推定対策:a.直火にする
b.冷却器に水を還流させる