ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【スコッチ】ブナハーブン12年を飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】ブナハーブン12年がどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 アイラモルトの中で異色の存在である『ブナハーブン12年』。アイラモルトに多いピート感を殆ど感じない、優しい銘柄です。人によっては黒糖のような味わいと表現される場合もあります。今日はそんな、『ブナハーブン12年』について、見て飲んでいきたいと思います。

 

ブナハーブン12年について

ブナハーブン 12年 [ ウイスキー イギリス 700ml ] [ギフトBox入り]

 キルホーマン蒸留所ができるまでは、アイラ島の中では最も新しい蒸留所で造られていた『ブナハーブン12年』。キルホーマンとは対照的で、ノンピートの麦芽で仕込まれています。その為、アイラモルトの中では異色のノンピート系の銘柄です。ピートを焚かない為、当然ですがアイラ特有のピート感を感じないのですが、仕込み水に若干のピートが含まれていることから、奥の方で、潮のような味わいを微かに感じる事ができます。昔のブナハーブン12年はもっと潮の味が強かったですが、最近はスイートに傾斜した味わいに変わってきました。

 全体のテイストはスイートな味わいがベースとなっており、その中に複雑な味わいが折り重なっています。香りはシェリー樽由来のドライフルーツ感が中心となります。よく、『和菓子みたいな味』、『黒糖のような味』と表現されますが、確かに飲み重ねていくと、この表現される、『和』な要素を感じる奥深い銘柄です。

 

 和のようで、潮をかすかに感じ、そしてスイート。不思議で魅力的な銘柄です。

 

 アルコール度数は少し強めの46.3%の為、ストレートで飲む際には、アルコールのアタックを感じてしまう方も多いと思いますので、ロックや加水が特に本銘柄を楽しめるのではないかなと思います。飲み方によって色々な顔を見せてくれるのも本銘柄の特徴です。

 

ブナハーブン蒸留所

引用元:Burn Stewart Distillers bought by Distell (thedrinksreport.com)

 アイラ島の蒸留所の中では、キルホーマン蒸留所に次いで新しい『ブナハーブン蒸留所』。創業は1881年であり、ノンピートをメインで造る方針が決まったのが第二次世界大戦後となります。当時のブナハーブン蒸留所は、ブレンド用の原酒を製造することに徹しており、カティーサークの原酒として軽い酒質、且つノンピートが求められていた為です。

 その後、モルトウイスキーブームの影響もあり、1998年頃からピート系のウイスキーの製造を開始します。その第一号が『モンニャ』と呼ばれる銘柄であり、その後の現在販売されている、ピート系の『ブナハーブン トチェック』や『ブナハーブン クラックモナ』へと繋がっていきます。

 

引用元:Islay, Tag 5-7 - Franks gesammeltes Halbwissen (frankshalbwissen.de)

 ブナハーブン蒸留所のポットスチル形状が特徴的であり、よくポットスチルは玉ねぎ方等表現されますが、『玉ねぎを潰したような形状?』をしています。

 

テイスティング

 本蒸留所のオーナーは南アフリカのディステル社となります。たしかにパッケージが南アフリカが好みそうな感じがします。本銘柄はストレート、少量加水、ロックがおすすめです。

 

■ストレート

 一般的なシェリー系の香りに、かすかに潮を感じます。アルコール度数が高い為、アルコールによるアタックも少し強めです。若干、インク?っぽい香りもします。

 レーズン系のテイストと共にかすかに潮、ハーブのようなすっとした感じもあります。そして、最後にきました『和』!。少しアルコールを強く感じ、飲みやすいとは言えないですが、本銘柄の特徴はよく理解できる飲み方です。

 

■少量の加水

 加水でストレートと比較して、香りがスイートになりアルコールの刺激も弱くなりました。酸味も甘みも感じることができ、バランスが良いです。おすすめ!

 

■トワイスアップ

 バランスが崩れたかな...

 

■ロック

 香りと引き換えに、まろやかな飲みやすさと、甘み、潮感、黒糖感を引き出す事に成功しました。私は本銘柄で一番好きな飲み方です。ありそうでなかった、楽しい味わいです。美味しい。

 

ハイボール

 流石、カティーサークの原酒。オレンジ系の味わいとキレの良さを発揮してきました。同じ銘柄とは思えないです。非常に爽やかでおいしいです。しかし、これ、もはやこの飲み方だとカティーサークでよいのでは....

 

 以上、本日はアイラの中でも異色な存在の『ブナハーブン12年』について見て、飲んで見ました。疲れた時や、優しさに包まれたい時に、寄り添ってくれるそんなやさしい銘柄な気がします。