ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【アイリッシュ】バスカーを飲む・特徴と各種飲み方・評価(レビュー)について

【1】バスカーがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 本日は、アイリッシュで、2020年と比較的最近誕生した銘柄『バスカー』について見て飲んで、レビューしていきたいと思います。アイリッシュ全体の傾向の一つとして、果実感がありますが、その中でも本銘柄は特にトロピカルな果実感を楽しめる銘柄です。

 

バスカーについて

バスカー アイリッシュウイスキー

 2020年にリリースされたばかりのブランド『バスカー』。2016年に操業を開始したロイヤルオーク蒸留所で造られているアイリッシュブレンデッドウイスキーです。

 特徴としては、オーソドックスなアイリッシュの特徴である華やかな香りと滑らかさを持っています。アイリッシュの特徴について詳しく知りたい方は以下を参照ください。

chikurya-whisky-tokidokiwasyoku.com

 更に、同じアイリッシュと比較しても香りがより華やかで、トロピカルさがあります。その理由は、バーボン樽、シェリー樽に加え、マルサラワイン樽で熟成されたウイスキーを使用しているからです。『マルサラワイン』はデザートワインやデザート自体に使用されるケースも多く、カラメルとバニラの合わさったような香りがします。その様なワインが熟成された樽を使用したウイスキーを使用している為、このような他に無いアロマを持っています。マルサラワインについて詳しく知りたい方は、以下リンクを参照ください。※ワインは専門で無い為、外部リンクとなります。分かりやすかったです。

macaro-ni.jp

 

 見た目は色が濃く、重めのウイスキーかな?と思われるかもしれませんが、かなり軽く飲みやすいです。特にハイボールで飲むと本銘柄の香りが活きて美味しく頂けます。ですので、ハイボールをメインとして飲まれる方には、非常におすすめです。一方、ストレート等では少し、若さと未熟さを感じます。

 

ロイヤルオーク蒸留所について

引用元:Royal Oak Distillery (profire.ie) 

 2016年操業した、非常に若い蒸留所ですが、今後に非常に期待されています。本蒸留所は、東部に位置し、18世紀の邸宅を改修して造られました。カネマラで有名なクーリー蒸留所の南東部の位置関係です。

 

 本蒸留所でシングルモルト、シングルポットスチル、グレーンの3種類が造れる数少ない蒸留所であり、今後面白いウイスキーが本蒸留所から発売されるかもしれません。

 連続蒸留器については一般的なものを導入しており、単式蒸留器においても、アイリッシュに多い軽い酒質になるような形状のポットスチルを採用しています。

引用元:(32) Royal Oak Distillery - Ireland - YouTube

 使用樽は以下の写真左からシェリー樽、マルサラワイン樽、バーボン樽の3つを使用しています。シェリー樽は『バット 約500㍑』、マルサラワイン樽とバーボン樽は『バレル 約200㍑』と呼ばれる大きさの樽を使用しています。

引用元:(32) Royal Oak Distillery - Ireland - YouTube

 

テイスティング

 結論、ハイボールでは他のアイリッシュと比較しても爽やかで、華やかで美味しいのでお勧め!暑い日に何杯でも飲めます。一方で、他の飲み方では若さ等が気になりました。

 

■ストレート

 はちみつとトロピカルな果実香であり、とても良いです。一方、アルコールの辛さが少し気になります。余韻も若干物足りないです。

 

■少量の加水

 香りは更に良くなりました。アロマディフューザーに入れたら最高の部屋になるんじゃないかと想像してしまいます。一方、味は若干あまり美味しいとは感じにくい酸味が出てきました。

 

■トワイスアップ

 薄い。バランスが崩れました。

 

■ロック

 味が引き締まって、華やかさもあり、美味しいです。ただ、氷が解けてくるとバランスが若干崩れてしまいます。

 

■ハイボール

 おいしい。完全にハイボール用のウイスキーな気がします。香りが良く飲み口も優しいです。通常の配分でハイボールを作ると薄く感じるので、濃いめに作るのがポイントになると思います。

 

 以上、本日は期待の新人『バスカー』について見てきました。ハイボール好きにはたまらない銘柄だと思います。濃いめに作るととても美味しいです。それ以外の飲み方を本銘柄に期待はしない方がよいかもしれません。しかし、今後ストレートでも飲める美味しいウイスキーが出てくるであろう期待の蒸留所である事は間違いなく、目が離せません。