【1】ラガヴーリン16年がどのようなウイスキーか理解できる
【2】各種飲み方でのレビューが分かる
ウイスキーを飲まれるのであれば、一度は飲んでその美味しさを体感して頂きたい銘柄『ラガヴーリン16年』。おそらく、初めて飲む方は衝撃とウイスキーの奥の深さを感じられることでしょう。本日はそんな銘酒『ラガヴーリン16年』について、見て飲んでいきたいと思います。
ラガヴーリン16年について
『ラガヴーリン』と聞くと敷居が高いように思うかもしれませんが、実は非常にリーズナブルで有名な銘柄のキーモルトとなっており、皆様もお口にされた事があると思われます。さてどの銘柄でしょうか?
そうです!ラガヴーリンは『ホワイトホース』の重要なキーモルトとなっています。ご存じない方は、参考までに以下を参照下さい。
ラガヴーリン蒸留所について
ラガヴーリン蒸留所付近はかつて、密造所が多く立ち並ぶ地域でした。その理由は、人が近寄りがたい湿地帯に囲まれており、かつ岩礁で囲まれており船も近づきにくかった為、摘発を免れやすかったからです。
この地域で残っている有名な蒸留所はラガヴーリン蒸留所以外では、アードベッグ蒸留所とラフロイグ蒸留所となります。これらの蒸留所はほぼ同時期に操業を開始しており、アードベック蒸留所とラフロイグ蒸留所が1815年。ラガヴーリン蒸留所が1816年になります。蒸留所はジョン・ジョンストンによって創業され、ラフロイグ蒸留所の創業者の兄弟の父親とされています。
ラガヴーリン蒸留所はジョンの死後、一族とは関係のないピーターによって発展を遂げていきます。そして、1889年に当時では珍しかったブレンデッドスコッチであり、ラガヴーリンをキーモルトとした『ホワイトホース』をリリースします。
引用元:Ist der Lagavulin 16 Jahre schlechter geworden? - Eye For Spirits
上記の写真は、ラガヴーリン蒸留所の最大の特徴の一つである、ポットスチルの形状になります。くびれのない玉ねぎ形の形状をしており、且つ蒸留に16時間程かけてゆっくりと蒸留することで、『滑らかで、且つ力強い』特徴を生み出しています。
実はアイラ島で熟成されているウイスキーは殆どなく、大半はスコットランド本土において熟成されています。その理由は、世界中でファンを増やしており、安定した供給ができるようにと蒸留所が努力をされている為です。また、当初は16年のラインアップしかありませんでしたが、12年や8年のラインアップを追加しており、それぞれの銘柄にラガヴーリンの魂を宿しながら、どれも特徴のあるリッチで魅力的な銘柄に仕上がっています。
テイスティング
どの飲み方も非常に美味しいのですが、リッチさを味わうのであればストレート、または少量の加水がおすすめです。
■ストレート
ラガヴーリン16年の王道の飲み方です。深いです。16年の熟成を経ている為、アルコールの角は取れており、上品なピートのスモーキーな香りを感じます。口に含むとオレンジのような味がした後、なめらかなスモーキーさが来ます。そしてラフロイグ程ではないですが、海藻由来の味もします。ただただ、深い。
■少量の加水
香りが若干、潮の香りに近づいた感じがします。味はラフロイグの要素が入ったラガヴーリンといった感じです。美味しいです。ストレートと比較してスモーキーさが立った気がします。
■トワイスアップ
美味しいのですが、『ラガヴーリン16年』のリッチ感は削がれてしまった感じです。少し勿体ない飲み方に思えてしまいます。
■ロック
香りはストレート等と比較すると、しないですが、テイスト自体は満足です。スモーキーさと潮感がぐっと凝縮されています。ストレートと比較して少しビターで、滑らかさとリッチ感を感じます。
■ハイボール
おいしいです。しかし、味の幅がボウモアやラフロイグと比べて特段広い訳ではないので、コスパを考慮すると少し勿体ない飲み方に感じます。
以上、本日は世界のウイスキーファンを虜にしている『ラガヴーリン16年』を見てみました。休日にゆっくりしながら飲むララヴーリンは格別です。