【1】オールドグランダッド80がどのようなウイスキーか理解できる
【2】各種飲み方でのレビューが分かる
本日は、伝統的なレシピで造られている銘柄『オールドグランダッド』シリーズです。その中でも、ライトで飲みやすい銘柄『オールドグランダッド80』について見ていきます。初心者でも飲みやすく、その上でバーボンの特徴がしっかり理解できるオールドスタイルのバーボンです。
オールドグランダッド80について
バーボン愛好家からの支持が厚く、これからバーボンの世界に入ろうとする方にも、バーボンとは何かを気軽に触れる事の出来る銘柄になります。
本シリーズの主なラインアップは、『オールドグランダッド114』、『オールドグランダッド ボンデッド』、『オールドグランダッド 80』の3種類になります。それぞれの主な違いはアルコール度数にあり、順に57%(114プルーフ)、約50%(約100プルーフ)、40%(80プルーフ)です。つまり今回ご紹介する銘柄はシリーズ内で最もアルコール度数が低い銘柄です。
製法に関しては、昔ながらのバーボンと言える内容になっており、昔と同じレシピ、同じ酵母を使用しています。特にクラシカルなバーボンは原材料に占めるライの比率が、通常のバーボンよりも高い為、バーボンらしい甘さの中に、スパイシーさを感じるのが特徴です。
本銘柄は、お手頃な価格で購入できる為、じっくりバーボンの特徴やライの香ばしさやスパイシーさ、そして甘みや深みを味わってみるのをお勧めします。バーボンらしいインク臭もあり、きっと面白い出会いになると思います。
そして、その後アルコール度数が高い『オールドグランダッド114』を是非飲んで頂きたいです。アルコール度数は高いですが、それ以上により深みと力強さに魅了されるでしょう。バーボンを理解する上で、外すことのできない銘柄の一つです。
ジムビーム(クレアモント)蒸留所について
引用元:Jim Beam Distillery - Whisky.com
おそらく多くの方が一度は聞いたことがるウイスキーであり、蒸留所名にもなっている『ジムビーム』。バーボンウイスキー世界売上No1.であり2014年にサントリーホールディングスが1兆7千億円弱で買収したニュースは当時大きく取り上げられました。流石サントリー。ジャパニーズ、スコッチ、アリッシュ、そしてバーボンと幅広く勢力を拡大しています。
サントリーが現代的なCMを沢山放映しているので、比較的新しい蒸留所なのかな?と思われる方も多いかも知れませんが、本蒸留所の歴史は古く、200年以上前の1795年頃にはウイスキー造りを既に行っていたと言われています。本蒸留所はアメリカ最古の蒸留所である『バッファロートレース蒸留所』と共に、バーボンウイスキーの基礎を作ってきたと言っても過言ではありません。
創業者は18世紀にドイツからアメリカに移住したヨハネス・ヤーコブ・ベーム氏であり、一族経営で現在まできております。本蒸留所からリリースされるウイスキーブランド名には蒸留所歴代オーナーの名前が採用されるケースが多く、例えば、4代目のジェームス・B・ビーム氏から、『ジムビーム』。6代目のブッカー・ノー氏から『ブッカーズ』と名付けられました。
テイスティング
ストレートかハイボールが銘柄の特徴が活きるように感じます。特にハイボールの汎用性の高さは魅力です。
■ストレート
香りは、樽由来のライトなバニラ香に合わせて、ライの特徴的な風味とスパイシーさ等です。バーボン特有の若干のインク臭もあります。全体としてライトな印象を受けます。
テイストについては、バニラの甘みの後、アルコールの刺激とライのスパイシーさが来ます。その後、樽の焦がした感も余韻として混じってきます。内容としては豊富です。
■少量の加水
ストレートと比較して、香り、テイスト共にライのトーンが高くなるように思います。
■トワイスアップ
個人的にはあまり美味しいと感じないですが、要素としてはライの風味が一番残っているように感じます。
■ロック
ストレートと比較して、テイストに深みが増すように思います。その他、樽の苦味等も出てきます。
■ハイボール
バーボンらしい酸味と、炭酸のはじける刺激の塩梅が良くて美味しいです。軽いフルーティさもあります。バーボンのハイボールの中では、軽くさっぱりした部類に入る為、揚げ物やこってりした料理に合うように思います。ただ、コクを求めるのであれば114の方をお勧めします。
以上、本日はオールドスタイルバーボンの『オールドグランダッド80』でした。甘みもライのスパイシーさも感じる事の出来る銘柄です。