ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【アメリカン】ブレット バーボンを飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】ブレット バーボンがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 本日は、飲み口が滑らかで、どのような飲み方にも対応できる銘柄、『ブレット バーボン』について見ていきます。食事とも合わせやすい銘柄です。今宵、お好きな食事と共にどうぞ。

 

ブレット バーボンについて

BULLEIT ブレット バーボン [ ウイスキー アメリカ合衆国 700ml ]

 ブレット バーボンは名前の通り、アメリカンの中でもバーボンに分類される銘柄です。バーボンと言えば、原料のコーンの甘みが特徴的な銘柄が多いですが、本銘柄はライ比率を高めているのが特徴になります。その為、スパイシー且つ、軽快で滑らかな仕上がりとなっています。

 蒸留所の大元の創業者はフランス系の方であり、母国のブランデー造りを応用して、『のどを焼かない滑らかなウイスキー』を目指してレシピを考案されたと言われています。その後、創業者の事故死により、製造が途絶えますが、子孫の弁護士であったトム・ブレッド氏が当時のレシピを元に復活させることに成功します。

 滑らかで、主張が強すぎない飲み口の為、食中酒としての人気が高く、米国の多くのバーやレストランで、ラインアップとして常備されています。また、ストレート、ロック、ハイボール、カクテル等幅広い飲み方に対応できます。

 国内においての知名度はまだまだ伸びしろがある状況ですが、バーボンではジムビーム、メーカーズマークの次に売れているブランドであり、ファンを急拡大させています。是非、お好みの飲み方で、食事と共にお楽しみください。

 

ブレット蒸留所について

引用元:Bulleit Distilling ビジター エクスペリエンス レビュー - バーボン オブセッシブ℠

 1987年にケンタッキー州に設立された蒸留所になり、現在は業界大手のディアジオ社がオーナーとなっています。ブレッド蒸留所はケンタッキーの中でも、シェルビービル(shelbyville)にある蒸留所となりますが、おそらくブレット バーボンは近くにあるディアジオ社が所有するレバノン蒸留所でも製造されていると思われます。

 シェルビービルは創業30周年を記念して2017年に建設された新しい設備であり、最新鋭の技術を用いて、概ねライ麦の比率が高いウイスキー造りがされています。

 また、ビジターセンターを構えて積極的にツアーも開催しています。ツアーは、ウイスキーだけでなく、ビールやカクテル、珈琲等も楽しめ、最新の設備を沢山見る事ができるので、参加者の満足度が高い事で有名です。以下がツアー概要になります。機会があれば是非。

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テイスティング

 どの飲み方も良いので甲乙つけがたいです。個人的には、ストレート、ロック、ハイボールが特に好きです。

 

■ストレート

 香りについては、バーボンらしい溶剤、フレッシュなリンゴ、ライのハーブっぽさ、オーク、メープルシロップ等であり、多彩でありつつ、ライの素朴さが全体にあるので、重すぎない感じです。

 テイストについては、オーク感じるシロップの甘み、ライらしいピリッと素朴でビターな要素、そして最後にバニラでしょうか。素朴ですが、多層的で滑らかな舌触りですので、飲み飽きず楽しめるキャラクターです。

 

■少量の加水

 ストレートと比較して、全体のテイストが濃くなるように、私は感じます。最後、ライらしさもより目立つので、飲んだ!感がストレートよりもあります。

 

■トワイスアップ

 食事と合わすのであれば、良い飲み方かと思います。単体で飲む場合には、簡単に表現すると、薄めたシロップとライの素朴さであり、満足度はイマイチです。

 

■ロック

 バーボンの良さと、ライの良さが共存した味わいです。バーボンらしい飲みごたえと甘み、ライらしいキリッとした余韻。食後に飲みたい1杯です。

 

■ハイボール

 ストレートの味わいを爽快感と共に味わえます。美味しいです!バーボンの溶剤感が苦手な方は注意が必要かもしれません。程よく、溶剤も感じます。