ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【アメリカン】オールドグランダッド114を飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】オールドグランダッド114がどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 バーボンの特徴を詰め込んだ、飲みごたえのある銘柄『オールドグランダッド114』。人生の酸いも甘いも経験したおじいちゃんが醸し出す、ディープな味わいに多くの方が魅了されること間違いなしです。それでは見て、飲んでいきましょう!

 

オールドグランダッド114について

オールドグランダッド 114 57度 750ml [並行輸入品]

 バーボンの味を決定する上で重要な要素、力強さ・樽の旨味・コクを全て凝縮して、且つ後半はスパイシーに仕立てられた『オールドグランダッド114』。特に、深いコクと後半のスパイシーさはクラシカルなバーボンといった印象を与えてくれます。

 似ている銘柄を探すのは難しいですが、有名銘柄でテイストの傾向を例えると、前半のテイストはバーボンの甘みや樽の旨味が凝縮されている『ベイカーズ』、後半はライ麦の比率が高い『ワイルドターキー8年』といった具合です。

chikurya-whisky-tokidokiwasyoku.com

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 口に含むと、まずは114プルーフ(57%)のアルコールの強い押し出しと共に、強めのバニラ、若干のチョコレート、木質感、その後すぐにスパイシーかつビター。この魅力は言葉では表現しきれません。余韻も長く、心地よい感じです。

 ボトルの見た目が地味で、とっつきにくい印象があったりもしますが、中身の評価はバーボン界隈で高く、ウイスキーの価格が高騰している中でも、コスパの良さで有名です。濃厚&スパイシーがお好きなバーボン派は購入しない理由が見当たらない銘柄です。是非、一家に1本『おじいちゃん』を!(ちなみに、銘柄名は本蒸留所の3代目が祖父に敬意をこめて名付けたとのこと。)

 

ジムビーム(クレアモント)蒸留所について

引用元:Jim Beam Distillery - Whisky.com

 おそらく多くの方が一度は聞いたことがるウイスキーであり、蒸留所名にもなっている『ジムビーム』。バーボンウイスキー世界売上No1.であり2014年にサントリーホールディングスが1兆7千億円弱で買収したニュースは当時大きく取り上げられました。流石サントリー。ジャパニーズ、スコッチ、アリッシュ、そしてバーボンと幅広く勢力を拡大しています。

 サントリーが現代的なCMを沢山放映しているので、比較的新しい蒸留所なのかな?と思われる方も多いかも知れませんが、本蒸留所の歴史は古く、200年以上前の1795年頃にはウイスキー造りを既に行っていたと言われています。本蒸留所はアメリカ最古の蒸留所である『バッファロートレース蒸留所』と共に、バーボンウイスキーの基礎を作ってきたと言っても過言ではありません。

 創業者は18世紀にドイツからアメリカに移住したヨハネス・ヤーコブ・ベーム氏であり、一族経営で現在まできております。本蒸留所からリリースされるウイスキーブランド名には蒸留所歴代オーナーの名前が採用されるケースが多く、例えば、4代目のジェームス・B・ビーム氏から、『ジムビーム』。6代目のブッカー・ノー氏から『ブッカーズ』と名付けられました。

 

テイスティング

 アルコール度数は高いですが、ストレートがお勧めです。そこまでアルコールの刺激は気にならず、むしろ力強さとしての魅力に変換されています。(ハイボールも甘みとコクがあり癖になる)

 

■ストレート

 香りから魅力満点で、香ばしく、濃密に熟成された華やかな香りが、アルコールの強い押し出しと共にぐっと来ます。このウイスキーは濃く、深い味わいなんだなと香りから十分想像できます。

 テイストは、前述の通り、強めのバニラ、若干のチョコレート、木質感、その後すぐにスパイシーかつビターですが、柑橘系の酸味や渋み等も含まれており複雑です。飲めば飲むほど、本銘柄の深さが分かります。

 

■少量の加水

 力強い銘柄の為、少量の加水では大きな変化は感じにくいです。香りは、より開いたような感じは若干しますが、数滴の加水では気のせいレベルかもしれません。

 

■トワイスアップ

 トワイスアップでも十分耐えられるボディです。ただ、加水することで、ストレートでは奥に隠れていた、渋みやえぐみ、柑橘系の皮のテイストが後半に強調されるので、一般的にはお勧めではないです。

 

■ロック

 香りは大分、減衰されてしまいますが芳醇さは健在です。冷やす事で、前半の甘みは若干増すのですが、それ以上に後半のスパイシー、ビターさ、アルコール自体の粗さが強調されるので、好みは分かれそうです。私は好きな飲み方ですが、ストレートの方が魅了が大きいです。

 

■ハイボール

 癖になる味わい!ハイボールでは樽由来の甘みと、本銘柄が持っている深いコクがメインになるので、深みのあるハイボールに仕上がります。美味しい~

 

 以上、本日は偉大なおじいちゃん、『オールドグランダッド114』を飲んで見ました。バーボンの特徴が詰まりに詰まった銘柄です。じいちゃんとこのお酒飲みながら、人生の話を聞きたかったなぁ。