【1】オーヘントッシャン アメリカンオークがどのようなウイスキーか理解できる
【2】各種飲み方でのレビューが分かる
本日はスコッチの中でも、ライトでスタイリッシュな銘柄、『オーヘントッシャン アメリカンオーク』を見て、飲んでいきます。洗練された味わいであり、ウイスキーに興味を持ち始めた方にもおすすめの銘柄です。飲みやすく、新しいスタイルの銘柄です。
オーヘントッシャン アメリカンオークについて
ライトでスタイリッシュ且つ上品さを兼ね備えた『オーヘントッシャンシリーズ』。その中でも、本銘柄はアメリカンオークのバーボン樽で熟成されています。
最大の特徴はスコッチにおいて、通常2回の蒸留を行うことが一般的ですが、本銘柄は3回蒸留によって造られ、スコッチの中ではかなりライトな仕上がりとなっている点です。
しかし、ただライトな味わいなのではなく、バーボン樽由来のバニラの甘みはもちろん、その他、柑橘系のフルーツや、ミントの様な爽やかさをしっかり持っています。上品な飲み口の為、女性や若手に人気の高い銘柄です。どことなく、都会の洗練された印象も受けます。実際にイギリス等では『アーバンモルト(都会派モルト)』と呼ばれていたりもします。
本銘柄は所謂、ローランドウイスキーと呼ばれるカテゴリーに属し、ローランドはかつてアイリッシュの影響を強く受けた背景があります。その為、アイリッシュの伝統製法である、3回蒸留を一部の蒸留所では実施してきました。本銘柄は、確かにライトさで言えば、アイリッシュに近いのですが、アイリッシュとはまた違った、スコットランドの土地で造られた味わいを保有しています。
是非、そのような特徴を持った都会的なシングルモルトを味わってみてはいがかでしょうか?これから、ウイスキーを飲んでいきたい方、女性の方等には特にお勧めです。
オーヘントッシャン蒸留所について
引用元:Auchentoshan Distillery Visit (June'14)... (bozzy.org)
本蒸留所は、スコットランドの大都市グラスゴーから車で30分程の距離に在る蒸留所になります。操業を開始したのは正確には不明ですが、1820年頃とされています。
最大の特徴は、ローランドウイスキーの伝統的な製法である3回蒸留を行っている点であり、ライトでスタイリッシュなウイスキー造りを行っています。
引用元:Auchentoshan Distillery Visit (June'14)... (bozzy.org)
3回蒸留を行うため、上記の写真のように3つの異なるポットスチルを使い分けて蒸留を行います。最初に使用するのは、一番右ものでありアルコール度数を20%程まで高めます。その後、真ん中の中留釜で70%、そして一番左のポットスチルで82%程に高めます。一般的なウイスキーと比較し、アルコール度数が高い状態まで蒸留する為、雑味の少ないクリーンな銘柄へと仕上がっていきます。
業務効率の観点上、多くの蒸留所では何かしらの工程をオートマチックにしていく傾向にありますが、本蒸留所ではウイスキー造り全てが職人技であると捉えて、手作業で実施される傾向が強く、その点を大切にされている蒸留所であると思います。
テイスティング
ウイスキーを飲みなれている方にはストレート、あまり飲みなれていない方にはハイボールがお勧めです。
■ストレート
バーボン樽由来の軽めのバニラ香から始まり、シトラスやライム等爽やかで軽やかさが特徴です。上品な香りの余韻もあります。雑味が少ないので洗練されています。
テイストについては、香りから受ける印象との差は少なく、バニラやクリーム系のテイストから柑橘系でさっぱりしたテイストへと変化していきます。後半には少し樽由来の木感&ジンジャー感もあります。
アイリッシュにも複数3回蒸留の銘柄はありますが、それとはまた違った都会っぽさがあります。軽いので女性の方にも自信を持っておすすめできます。
■少量の加水
香りはストレート比較してクリームの様な甘みが少し強調されるように思います。テイストは甘みとシトラスの要素がほんの少し強調される印象です。ストレートからの変化を楽しめるので良いと思います。
■トワイスアップ
バーボン樽のはちみつ感をメインに感じとれますが、全体的にぼんやりしそうです。
■ロック
冷やすことで、渋み等でてくるので、クリーンさを求めるのであればあまりお勧めはしないです。
■ハイボール
おいしい。ライトで繊細、でもライム等の甘みもしっかり感じる事ができる飲み方です。幸せです。
以上、本日はスコッチの中でも洗練された銘柄『オーヘントッシャン アメリカンオーク』を見てみました。これからウイスキーに興味を持たれる方や、あまりお酒を飲みなれていない方にも自信を持っておすすめしたい、良い銘柄です。