ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【アイリッシュ】ザ・ボーグス アイリッシュを飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】ザ・ポーグス アイリッシュがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 イギリスの有名ロックバンド、『ザ・ポーグス』と先進的な取り組みを行う、『ウエストコーク蒸留所』が造った銘柄。アイリッシュの伝統を踏襲しながらも独自の工夫とこだわるにより、風味豊かな銘柄となっています。それでは、見て飲んでいきましょう。

 

ザ・ポーグス アイリッシュについて

The Pogues ポーグス アイリッシュウイスキー [オフィシャル/正規輸入品] [ ウイスキー アイルランド 700ml ]

 本銘柄は、アイリッシュ・ブレンデッドウイスキーに分類される銘柄です。本銘柄の最大の魅力は、ウイスキーを裏ごししたのではないか?位にスムーズな飲み口でありながら、モルトの風味が豊かな点です。ウイスキーに飲みやすさとモルトの旨味を求める方は、間違いなく飲むべき銘柄です。

 まず、スムーズな飲み口の理由は、アイリッシュウイスキー全般の特徴になりますが、蒸留を3回行っている為です。3回蒸留を行う事でライトな飲み口になります。更に原料に未発芽の大麦等を使用する事で、オイリーな酒質になり、より飲みやすくなります。

 次にモルト風味豊かな理由については、2点あります。1点目は原酒のミドルカット率の高さにあります。ミドルカットとはざっくり説明しますと蒸留後の『原酒(スピリッツ)』の最初と最後の部分を取り除くことを意味します。なぜ、この作業を行うかというと、最初と最後の部分には雑味が多く、アルコール度数が安定しない為です。

 本銘柄はこのカットする割合が非常に高く、約70%もカットしています。つまり、本銘柄に使用される部分は約30%しかないという事です。その為、この30%は非常に風味豊かで、酒質が整っています。贅沢です。半分以上カットしている銘柄は殆ど聞いた事がないです。

 2点目の理由は、ブレンデッドでありながらモルトウイスキーの配合比率が非常に高い点にあります。一般のブレンデッドウイスキーの比率はモルト20%~30%、グレーン70%~80%と圧倒的にグレーン比率が高くなっています。しかし、本銘柄のモルト比率は50%と高く、贅沢なブレンデッドウイスキーなのです。

 

 そのような特徴をもつ本銘柄ですので、今までにないアイリッシュウイスキーとなっております。サラサラ飲めて、風味豊かで、気が付けばボトルの半分位を飲んでしまっていました。さて、残り半分は、『ザ・ポーグス』を聞きながら今宵は深酒です。


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ウエストコーク蒸留所について

引用元:Our Story — West Cork Distillers

 2003年に製造を開始した比較的新しい蒸留所になります。アイリッシュでは近年、新しく且つ斬新な蒸留所が多数誕生してきていますが、その一つが本蒸留所になります。

 本蒸留所は、当初は小さな小屋から始まりましたが、現在ではアイルランドでも最大規模の蒸留所まで躍進を遂げています。ここまで躍進を遂げてきた理由は多数存在しますが、その一つが今までの型に縛られない自由なアイデアでウイスキー造りを行っている為であり、正に『ウイスキーは自由だ!』と教えてくれます。そして世の中にリリースされるウイスキーの質も非常に高いです。

 自由で質の高いウイスキー造りができる背景には、本蒸留所はウイスキーだけでなくジンやウォッカの蒸留酒を製造しており、蒸留酒に対する知見が深い点にあります。その為、各蒸留酒の作り方を組み合わせる能力が非常に高い様です。また、質を担保する為、アドバイザーとして元スプリングバンクのマスターディスティラーの活躍があります。

 

テイスティング

 酒質が軽い為、ストレートが良いように思います。その他の飲み方でも癖がすくなく飲みやすいです。私は、食後のデザートと一緒にストレートで飲むのが好きです。

 

■ストレート

 香りは一般的なアイリッシュ同様、ユーカリ油のようなオイリーさです。本銘柄の原酒はシェリー樽とバーボン樽が使用されているので、若干レーズンとバニラが混ざったような香りが楽しめます。

 口に含むと、オイリーさと共に、モルト感がやってきて、余韻を軽く残していきます。このモルト感はシングルモルトでしか味わえないと思っていたので、新しいです。その上、飲みやすい。水のように飲めてしまう。

 

■少量の加水

 香りはストレートと比較してユーカリ油が強調されました。後はバーボン樽由来のバ二ラ香も主張を強めてきています。ストレートのモルト感の後に辛味が追加されたように感じます。強弱がはっきりしています。

 

■トワイスアップ

 アルコール度数40%で且つ酒質が軽いので、ウイスキーが負けそうだなと思っていたのですが、想像以上に美味しいです。香りはかなり犠牲(香りがあまりしない)となりますが、モルトの甘みがより引き出されたように感じます。

 

■ロック

 香りもあまりしなくなり、モルト感もそこそこに抑えられてしまい、個人的には期待外れでした。決してまずくはないですが..

 

■ハイボール

 爽やかで、自然の甘みがあるハイボールです、しかし、ハイボールでしたらバスカーの方が香り豊かで美味しいです。

 

 以上、本日は『ザ・ポーグス アイリッシュ』を飲むでした。こんな斬新なブレンデッドもあるんだ!と勉強になる銘柄です。アイリッシュは自由な発想で色々な挑戦をしているので楽しいです。今後にも期待です。