【1】スペシャルリザーブがどのようなウイスキーか理解できる
【2】各種飲み方でのレビューが分かる
本日は、フルーティーでまろやかな甘みを感じる銘柄、『サントリー スペシャルリザーブ』について見て、飲んでいきます。ハイボールでの人気が非常に高く、ハイボールにした際には、『白州』のニュアンスを感じる事ができる銘柄です。
スペシャルリザーブについて
サントリー スペシャルリザーブは、白州で造られたモルト原酒をキーモルトとしており、アメリカンホワイトオークのバーボン樽で熟成されています。その為、近年非常に人気が高い、白州のニュアンスを感じる事ができます。
発売は1969年であり、サントリー70周年を記念してリリースされた銘柄です。また、翌年の1970年の大阪万博にて、日本のウイスキーを世界にアピールする事を目指してリリースされました。『国産品と呼ばずに国際品と呼んでください』というキャッチコピーは有名です。
内容としては、爽やかなフルーティーさがメインになるようにチューニングされており、万人受けするような仕上がりとなっています。特にハイボールでのさっぱりとしたフルーティーさを求めて本銘柄を購入される方が多いように思います。
サントリーのブレンド技術がすごいのは、比較的リーズナブルな価格帯にも関わらず、ボディの複雑さを十分持たせており、樽由来のバニラの甘み、白州でも感じる軽やかなピート等も含んでいます。その為、ハイボール以外の飲み方でも楽しめてしまいます。
本銘柄は、ウイスキーが売れない時代を長らく歩んできた銘柄であり、今とは異なる味わいのボトルを各年代毎に、まだまだ安価で入手できます。まずは、本銘柄を飲んで頂き、気に入れば古酒に手を出してみるとウイスキーを楽しめる幅が広がると思います。
白州蒸留所について
引用元:サントリー白州蒸溜所 - 北杜市白州町 | 白州・小淵沢エリアのおすすめ観光スポット | PORTA (porta-y.jp)
サントリーの山崎蒸留所に次ぐ歴史を持つ蒸留所であり、操業を開始したのは1973年になります。世界的に見ても森の中に位置する蒸留所は珍しく、南アルプスの上質な水と標高700mの澄んだ気候の中で、ゆっくりと熟成されます。
山崎蒸留とは異なる原酒を追求して造られた蒸留所であり、ピート麦芽での仕込みも行われています。森の爽やかなニュアンスと軽いピートの相性が驚くほど良く、『白州』の銘柄に本蒸留所の魅力が詰め込まれています。
発酵時に使用する桶は木桶槽であり、発酵時間は比較的長めに行うことで、白州らしいフルーティーさを生み出していきます。
テイスティング
最近ではハイボールのイメージが強いですが、その他の飲み方でも美味しいです。ハイボールでは白州のニュアンス、水割り、ロックでは優しい甘みが広がります。
■ストレート
香りについては、最初はバニラの優しい甘み、青りんご系のフルーティーさ、若干の焦げた焼きリンゴ、ミント等になります。
テイストは概ね香りから来る印象通りであり、バニラ系が優勢と思われます。後半は若干のピートとウッディさがあり、ビター寄りです。ハイボールの印象とは違い、軽いよりかは、飲みごたえのある部類に入ると思います。
■少量の加水
ストレートと大きな変化は無いですが、優しい甘みと青りんご系のフルーティーさが少し強くなってきたように感じます。
■トワイスアップ
加水していくと、やさしい甘みがより引き立ってくるので、美味しいです。
■ロック
香りは大分抑えられる分、テイストの満足度が増してきます。リザーブらしいハチミツの甘みが強めにでてきます。ロックを飲みなれていない方でも比較的飲みやすいと思います。
■ハイボール
優しい甘さと軽やかなピートがいいです。さっぱりとフルーティーです。白州の爽快感を感じます。白州好きにとっては、ハイボールがたまらんと思います。