ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【アイリッシュ】ジェムソン スタウトエディションを飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】ジェムソン スタウトエディションがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 アイリッシュでは圧倒的知名度を誇る、ジェムソンシリーズ。その中でも、特にビール好きから支持されている『ジェムソン スタウトエディション』を飲んでいきます。

 スタウトを熟成させた樽を一部熟成時に使用する事で、スタウトの苦味等を感じれます。さあ、ビール党で、最近おなか周りが気になるあなた!ウイスキー党に移る絶好の機会ですよ!

 

ジェムソン スタウトエディションについて

【クラフトビールの熟成樽でフィニッシュさせたアイリッシュウイスキー】ジェムソン スタウト エディション [ ウイスキー アイルランド 700ml ]

 アイリッシュでは、比較的手頃な価格で購入できるジェムソンシリーズ。その中でも、特に人気がある『ジェムソン スタウトエディション』。

 アイルランドの地元クラフトビール製造所である、Eight D Brewing(Beers - Eight Degrees Brewing)とコラボし、ジェムソンを熟成した樽で、スタウトを熟成させ、更にその樽でジェムソンを熟成(フィニッシュ)させたのが、本銘柄です。

 ウイスキー好きはもちろん、ビール好きにも支持されている理由が飲めば理解できます。特に、後味のホップやスタウトの苦味がビール好きにとって魅力的なテイストです。

 もう少し、テイストについて掘り下げていきます。全体のテイストはジェムソンスタンダード同様、アイリッシュらしいスムーズで甘みもある飲みやすい仕上がりです。そこに、ビールのスタウト要素が加わっており、コーヒーやダークチョコレート、バター、そしてホップの苦味に、スタウト由来の苦味等があります。コンテンツは豊富ですが、まとまりは良く飲みやすいです。

 流石、アイリッシュのシェア70%以上を占める蒸留所が造るウイスキーです。価格に対する満足度は高く、味よし、価格よし、飲む楽しさありの銘柄となっています。

 

ミドルトン蒸留所について

引用元:Jameson Distillery Midleton - All You Need to Know BEFORE You Go (tripadvisor.com)

 1966年にジェムソン社とその他2社が合併して造られたのが本蒸留所です。流石、アイリッシュのグローバルシェアが70%を超えているだけあり、非常に規模が大きいことでも有名です。

 割りと最近に建てられた蒸留所なのかと思われるかもしれませんが、本蒸留所の前身は1825年に創業を開始した旧ミドルトン蒸留所であり、現在は博物館として使用されています。(上記の写真)また、周辺も観光地化しており楽しめる街並みとなっています。

 本蒸留所はアイリッシュの伝統をどの蒸留所よりも大切にしており、アイリッシュ特有のオイリーさと酒質の軽さを追求した『シングルポットスチルウイスキー』を丁寧に製造しています。

 本蒸留所が造るウイスキーとしては、今回の主題になっている『ジェムソン』はもちろんの事、『レッドブレスト』や『グリーンスポット』等があり、国内においては決して知名度は高くないですが、堅実で伝統的なウイスキーの製造をされています。以下、参考にリンクを添付します。

 

テイスティング

 どのような飲み方でも楽しめます。ジェムソンは加水自体にも強い傾向にあるので、是非お好みの飲み方で存分に楽しんでみて下さい。ちなみに私は、後味の苦味が良く分かるハイボールが特に好きです。

■ストレート

 香りはジェムソンらしいオイリーさの中にフルーティーさとモルティさがメインです。前半は青リンゴっぽい香りとシトラスの爽やかさ、後半はスパイシー、オイリーなナッツといった感じです。香りからスタウトを強く感じる事はないように思います。

 テイストに関しては前半はアイリッシュらしいオイリー且つ、甘みがメインで後半は若干のスパイスさ、コーヒー、バターとホップの軽い苦味が続きます。アルコールの刺激はスタンダート同様、若干目立ちますが、苦味が嫌なアルコールの刺激を消している面もあり、スタンダードよりも楽しめる飲み方かと思います。

 

■少量の加水

 スタンダートと比較すると、飲みにくさがあります。理由はアルコールの刺激に加え、苦い部分が強めに強調される為です。この飲み方も味わい深いのですが、人を選ぶ飲み方です。

 

■トワイスアップ

 ここまで加水すると、モルトやアイリッシュらしいオイリーな甘みがゆったりやってきて、後半は軽いスタウトの苦味が余韻を楽しませてくれます。普段はトワイスアップを好まないのですが、この銘柄でしたらもう一度飲んでみたいと純粋に思います。

 

■ロック

 この飲み方は、ビール好きよりもウイスキー好きの飲み方だと思います。まったりはするのですが、アルコールの力強さははっきりします。(熟成年数の浅さ)この点は人によってはジェムソンの弱みと認識される部分かと思います。

 

■ハイボール

 ハイボールでありながら、一部ビールという面白いテイストです。後味のビールに似た感覚が特に好きです。ウイスキーとホップの組み合わせはあり!です。

 

 以上、本日はアイリッシュで人気な銘柄の、スタウトエディションについて見て飲んでみました。もう一度言います。ビール党で、最近おなか周りが気になるあなた!ウイスキー党に移る絶好の機会ですよ!

 

また、アイリッシュの理解を深める上で、押さえておきたい銘柄を以下にまとめております。是非、参考にしてみて下さい。