ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【インド】ポール・ジョン ニルヴァーナを飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】ポール・ジョン ニルヴァーナがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 世界が注目するインドのシングルモルト。『ポール・ジョン ニルヴァーナ』は、手頃な価格ながら世界的な品評会で最高金賞に輝いた、至福のエントリーボトルです。新しいウイスキーとの出会いを求める方は必見です。

 

ポール・ジョン ニルヴァーナについて

ポール・ジョン ニルヴァーナ [ ウイスキー インド 700ml ]

 

 ウイスキーと聞けば、イギリスやアメリカ、日本をイメージする方は多いと思いますが、ウイスキーの消費量が最も多い国はインドになります。そして、近年世界的にも評価の高いモルトウイスキー造りが行われています。

 多くのインドの方が愛飲しているウイスキーは、一般的に私たちがイメージするウイスキーとは異なります。インドの露店バーに行かれた方は必ず目にする光景ですが、紙パックに入っているのが主流であり、サトウキビから砂糖を作る際に排出される、モラセスと呼ばれる廃糖蜜が原料になります。国際的な基準では概ね、ラム酒に位置づけられます。

 一方、私たちにとって馴染み深い、モルトウイスキー造りも近年盛んに行われており、国際的に支持される銘柄も多数世に出てきています。代表的な蒸留所は、アムルット蒸留所や、今回ご紹介するポール・ジョン蒸留所になります。

 ポール・ジョンのウイスキー造りは、いくつかの独自性に支えられています。まず、原料にはインド産の大麦を使用。これにより、スコットランド産よりもリッチでオイリーな口当たりを持つ、ウイスキーになると言われています。

 また、熱帯気候という環境も重要な要素です。年間を通じて高温多湿なゴア(蒸留所が位置する場所)では、熟成が驚くほど速く進み、わずか数年でスコッチウイスキーの10年、15年に匹敵する複雑な香味を形成します。

 インドと聞くと、漠然と、濃くて癖の強いウイスキーを想像される方は多い様に思いますが、本銘柄はむしろ反対の傾向にあり、繊細であっさりした味わいです。バーボン樽主体であり、柔らかいハチミツやバニラ、品のあるキャラメル等の香りを感じます。    

 テイストについても香りと同様であり、飲み口はあっさりとしており、味の濃い料理やスパイスの効いた食事とも難なく合わせられそうです。ストレートからハイボールまで幅広く楽しめる銘柄です。

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ポール・ジョン蒸留所について

引用元:Paul John Whisky: Visitor Centre & Distillery Tour | LBB Goa

 インド西部、美しいアラビア海に面したゴア州。この地に、世界中のウイスキー愛好家が注目する、ポール・ジョン蒸留所があります。

 この蒸留所の歴史は、1992年に設立された酒類メーカー「ジョン・ディスティラリーズ社」から始まりました。長年、インド市場向けの安価なウイスキーを製造していましたが、創業者ポール・P・ジョン氏の「世界に通用する高品質なシングルモルトを造りたい」という情熱が、2008年の蒸留所設立へと結びつきました。そして2012年には、初のシングルモルトをイギリスで発売し、インドウイスキーの地位を押し上げます。

 蒸留所では、ノンピート(無煙炭)とピーテッド(泥炭)両方のウイスキーを製造しており、ピーテッドウイスキーに使用する泥炭はスコットランドから輸入しています。

 代表的なラインナップには、エントリーモデルでありながら高い評価を得ている『ニルヴァーナ』、バランスの取れた『ブリリアンス』、そして力強いスモーキーさが魅力の『ボールド』などがあります。どれも品質の高い銘柄です。

 

テイスティング

 ハイボールがしっかり甘みを感じて美味しいです。ストレート、ロックも優秀であり、インドウイスキーの可能性を感じます。

 

■ストレート

 香りについては、柔らかいハチミツやバニラ、品のあるキャラメル等です。しっかり甘めの香り立ちですが、重すぎず、むしろ軽やかさも感じます。

 テイストについては、香りから受けるイメージ通りですが、加えて、柔らかいスパイシーさと繊細さを感じます。インド料理は香辛料等を使用するので、もっと濃いテイストをイメージしていましたが、繊細で複雑さも兼ね備えています。

 

■少量の加水

 亜熱帯ウイスキーによくある傾向ですが、加水すると熟成年数の若さが良くも悪くも出てきます。ストレートと比較してよりアクティブな味わいです。

 

■トワイスアップ

 少量の加水と傾向は似ていますが、加えて少し潮気を個人的には感じます。意外と加水に耐えられるので、お好みの加水量を見つけてみると、楽しむ幅が広がりそうです。

 

■ロック

 さらっとしている口当たりですが、モルトの甘みもしっかり出てきます。美味しいです。気軽に、楽しめる味わいです。

 

■ハイボール

 ハイボール、美味しいです。しっかりとしたハチミツやバニラ、そしてキャラメルの甘みを感じつつ、爽快でもあります。