ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【スコッチ】カーデュー(カードゥ)12年を飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】カーデュー(カードゥ)12年がどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 本日は、ジョニーウォーカーのキーモルトであり、華やかな銘柄が多いスペイサイドの中でも、特に上品さを兼ね備えた、『カーデュー12年』について見て、飲んでいきます。華やか系がお好きな方には是非飲んで頂きたい銘酒です。

 

カーデュー(カードゥ)12年について

カーデュ 12年 シングルモルトウイスキー 40度 700ml [並行輸入品]

 本銘柄は華やかな銘柄の多い、スペイサイド地方で作られるシングルモルトウスキーになります。皆さんご存じ、ジョニーウォーカーのキーモルトの一つであり、カーデューとクライヌリッシュは特に重要なキーモルトとなっています。

 蒸留は、スペイサイドらしい背の高いポットスチルを使用しており、熟成はバーボン樽で行われます。それらの工程から生み出される本銘柄は、所謂『華やか系』に位置づけられ、ボディは軽く優しい舌触りなのですが、芯がしっかりあります。由緒正しき、フローラル&フルーティさです。ストレートが特にお勧めなのですが、加水にも強い銘柄であり、飲み方を選ばないのも魅力です。

 本蒸留所で生産された原酒の90%以上は、ジョニーウォーカーに使用され、シングルモルトとしての流通量は10%未満とされています。しかし、シングルモルトとしての人気も多く、隠れファンが多数存在します。以前は、需要の高まりから、カーデューと他のシングルモルトを混ぜて販売していた過去もある位です。

 是非、正統派華やかウイスキーをお探しの方はご賞味下さい。本銘柄が持つ上品さと華やかさにうっとりしてしまうでしょう。

カーデュー(カードゥ)蒸留所について 

引用元:Inverness Whisky Tours | Speyside Distillery Tours (invernesspremiertaxis.co.uk)

 スペイサイドに位置し、最も美しい蒸留所の1つ言われれることの多い、『カーデュー蒸留所』。生産量の90%以上がジョニーウォーカーのキーモルトとして使用される事で有名です。しかし、シングルモルトとしての人気も高く、スペイサイド系のなかでも堅実で安定感があると評価されています。

 操業を開始したのは1811年であり、当初は他の多くのスペイサイド蒸留所同様、密造酒の製造からスタートし、1824年に政府公認蒸留所として本格的にウイスキー造りを開始します。

 当時は、蒸留所といえば男性の仕事として認識されており、女性が活躍するケースは殆どありませんでした。しかし、本蒸留所はエリザベスという、創業者の息子の妻が大活躍し、蒸留所の発展に貢献しました。当時、『ウイスキー界の女帝』と呼ばれていたそうです。

 

引用元:Cardhu Distillery Reopens In Speyside - Spirited (spiriteddrinks.com)

 本蒸留所の外観のすばらしさは言うまでもないですが、蒸留所内部も美しく、本銘柄の芯のある華やかさを生み出すポットスチルは、綺麗に輝き、天井に向けて高く伸びています。

テイスティング

 流石、ジョニーウォーカーのキーモルト。華やかさの中に芯がしっかりある味わいです。ストレートから加水、ロック、ハイボールまで幅広く楽しめます。個人的には、ストレートがお勧めです!

■ストレート

 香りは、花の華やかさ、クリームの様な甘さがあります。シングルモルトのアンノックや、グレンリベットとも類似ポイントは多いですが、その中でもとりわけ上品な華やかです。

 テイストについては香り通りのスイートさがメインであり、ドライの様な要素は殆どなく、滑らかです。上品で美しいお酒です。ボディの比較的ライトさが、より飲みやすくしています。

 

■少量の加水

 ボディはライトなのですが、加水しても崩れにくいです。加水すると、少しシトラスの要素が強調されてくるように思います。テイストについては、少しドライさがでてくるので、メリハリがついてきます。

 

■トワイスアップ

 トワイスアップでもボディが崩れません。流石、ジョニーウォーカーで使用されるだけはあります。基本はストレートの香り、テイストを踏襲していますが、泥系のピートもうっすら感じるように思います。

 

■ロック

 全体的に落ち着いた印象です。少し、アルコールの辛味が各種飲み方の中では強く感じるように思います。

 

■ハイボール

 所謂、華やかなハイボールです。ハチミツの甘さも広がるので、とても飲みやすいです。

 

 以上、本日はスペイサイド地方で作られる銘柄、『カーデュー12年』を飲んでみました。華やか銘柄としてグレンリベットやグレンフィディックは知名度が高いですが、それらの銘柄が好きな方には是非、お勧めしたい銘柄です。バーで、『カデュー』を指名オーダーしている方を見ると、私はとても嬉しくなります。