ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【アイリッシュ】ジェムソン トリプル・トリプルを飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】ジェムソン トリプル・トリプルがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 本日は、アイリッシュウイスキーの名門、『ジェムソン』から2025年5月に発売された銘柄をご紹介します。最大の特徴は、ウイスキーではめずらしい、チェスナット樽(栗樽)が使用されている点です。ジェムソンの爽やかさを持ちつつ、チェスナット樽(栗樽)のコクや甘みが際立つ1本です。

 

ジェムソン トリプル・トリプルについて

ペルノリカール (3回蒸留 3種類の樽)ジェムソン トリプルトリプル [ アイリッシュウイスキー 700ml ]

 『ジェムソン トリプル・トリプル』は、アイルランドのウイスキーブランドである、ジェムソンから2025年5月26日に発売されたアイリッシュウイスキーです。その名の通り、『トリプル(3回)』にこだわった特徴を持っています。

 一つ目の『トリプル』は、アイリッシュの伝統製法である、3回蒸留に由来しています。多くのウイスキー(特にスコッチ)は、2回蒸留が多いですが、アイリッシュは酒質がライトになるように、伝統的に3回蒸留を行ってきました。3回蒸留を行うことで、スムーズで滑らかな口当たりになる傾向にあります。本銘柄に加え、通常のジェムソンスタンダードも3回蒸留を行っています。

 二つ目の『トリプル』は、3種の異なる樽を用いて、熟成を行っています。この点が、本銘柄の最大の特徴になります。使用される樽は、バーボン樽とシェリー樽に加え、チェスナット樽(栗樽)が使用されています。

 バーボン樽は最もスタンダードな樽であり、ウイスキーの熟成のベースとなります。次に、シェリー樽を使用する事で、フルーティーさや、ドライフルーツの様な甘みやビターさ等が付加されます。そして、珍しいチェスナット樽(栗樽)を使用することで、控えめながらも、しっかりとした旨味が付加されます。具体的には焼き芋やマロングラッセの様な温かみのある香りや味わいになります。

 本銘柄は全体として、コクのあるバニラやキャラメルの味わいと共に、後半は樽由来のスパイスさや、少しの渋みを感じることができると思います。ストレートやロックでも楽しめますが、ハイボールが美味しい銘柄です。ジェムソンの爽やかな味わいと、チェスナット樽(栗樽)が創り出すコクが、贅沢な味わいとなっています。

 

ミドルトン蒸留所について

引用元:Jameson Distillery Midleton - All You Need to Know BEFORE You Go (tripadvisor.com)

 1966年にジェムソン社とその他2社が合併して造られたのが本蒸留所です。流石、アイリッシュのグローバルシェアが70%を超えているだけあり、非常に規模が大きいことでも有名です。

 割りと最近に建てられた蒸留所なのかと思われるかもしれませんが、本蒸留所の前身は1825年に創業を開始した旧ミドルトン蒸留所であり、現在は博物館として使用されています。(上記の写真)また、周辺も観光地化しており楽しめる街並みとなっています。

 本蒸留所はアイリッシュの伝統をどの蒸留所よりも大切にしており、アイリッシュ特有のオイリーさと酒質の軽さを追求した『シングルポットスチルウイスキー』を丁寧に製造しています。

 本蒸留所が造るウイスキーとしては、今回の主題になっている『ジェムソン』はもちろんの事、『レッドブレスト』や『グリーンスポット』等があり、国内においては決して知名度は高くないですが、堅実で伝統的なウイスキーの製造をされています。以下、参考にリンクを添付します。

 

テイスティング

 どのような飲み方でも、それぞれに良さはありますが、ハイボールが特に美味しいです。やはり、ジェムソンはハイボールで特に栄えます。

 

■ストレート

 香りについては、キャラメルやチョコレートの深みがあり、その奥にフレッシュなりんご等を感じます。チェスナット樽由来のコクや香ばしさも感じます。通常のジェムソンスタンダードでは爽快感がメインの為、毛色は結構異なります。

 テイストについては、公式HPで記載されている通りの内容です。ビターな風味と共に、クリーミーなバニラが中心です。後半ナッツや、チェスナット樽由来のタンニンを感じ、味わいに複雑さが増してきます。ストレートでも十分満足できる内容です。

 

■少量の加水

 好みは分かれそうです。熟成が若い分、アルコールの揮発感とタンニンの渋み等が前に出てくるので、ストレートと比較して、一般的には、飲みにくくなると思います。

 

■トワイスアップ

 少量の加水よりも、飲みやすくなります。柔らかい甘みが出てくるので、個人的には結構ありな飲み方です。

 

■ロック

 甘みとビターさのバランスが良く、飲みやすさと飲みごたえの両方を兼ね備えています。

 

■ハイボール

 ジェムソンらしい、爽やかさの中に、コクやビターさが加わっています。やっぱり、ジェムソンのハイボールは美味しいですね。黒糖の様な甘みがあるのも、魅力だと思います。

 

 

 ハイボールは爽快感と軽快さが重要!と考える方は、ジェムソンスタンダードもお勧めです。ライムの様な柑橘系の味わいが楽しめて、自宅でも常備しやすい価格帯です。