ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【アメリカン】I.W.ハーパー ゴールドメダルを飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】I.W.ハーパー ゴールドメダルがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 本日は、特にハイボールでの美味しさが際立つ銘柄、『I.W.ハーパー ゴールドメダル』について見ていきます。バーボンの中でも飲みやすく、洗練された味わいが特徴です。

 

I.W.ハーパー ゴールドメダルについて

 本銘柄は、国内での知名度が高く、個人での購入に加えて、多くの飲食店で採用されています。特に、ご年配の方々からの支持は厚く、『バーボンと言えば、I.Wハーパー』と言われる位、昔から愛飲されてきました。

 主な特徴は、バーボンの中でも洗練されており、コーンのしっかりした甘みと、雑味の少ないすっきりした味わいとなっています。その為、力強い特徴の銘柄が多い、所謂クラフトバーボンとは一線を画しています。

 本特徴を有する主な理由は、バーボンウイスキーの原料規定として、トウモロコシを51%以上使用している必要がありますが、本銘柄は86%と非常に高い比率で使用しています。

 一方で、原酒は6年~15年までの熟成年数の物を使用しており、飲んだ感覚上、その中でも比較的若い熟成年数の原酒を多く使用しているように思われます。この点は、プラス、マイナス両方の側面があると思います。ストレート等で飲んだ場合、バーボン好きにとっては少し物足りなさを感じる方も多いのではないかと思いますし、アルコール由来の刺激も一定数感じます。一方で、ハイボールにした場合にはさっぱりした飲みやすさに変換されます。

 銘柄名にもある通り、1885年のニューオリンズ万博にて金賞(ゴールドメダル)を取得し、その後の万博にて合計5つの金賞を取得している、実力派銘柄です。是非、ハイボールにして味わってみて下さい。価格は比較的リーズナブルであり、価格以上に楽しめる銘柄かと思います。

 

I.W.ハーパーの歴史について

引用元:I.W. Harper Bourbon – Dominici & Co Wholesale & Retail Dealers in Groceries, Hay & Grain – Richmond, VA | Fading Ad Blog HAS MOVED! (wordpress.com)

 I.W.ハーパーはドイツからアメリカに移民した、『アイザック・ウォルフ・バーンハイム』によって生み出されます。感の良い方でしたら、もうお気づきかもしれませんが、『I.W.ハーパー』の『I.W.』とは『アイザック・ウォルフ』の頭文字から付けられています。それでは、『ハーパー』は何かというと、諸説ありますがハーパーはアイザックの親友の名前といわれています。

 元々は、ウイスキーの販売業者を弟と営んで生計を立てていましたが、後にウイスキー造りに参入して、1877年には『I.W.ハーパー』の原型となる商品を販売します。当時はまだまだ粗悪なバーボンウイスキーが大半を占めていた中、アイザックは品質にこだわり続けます。その成果として、1885年のニューオリンズの万国博覧会を始め、数多くの博覧会で5つの金賞を受賞し、『ゴールドメダル』と名付けられるようになります。

 しかし、こだわったのは品質だけではありません。ブランディングについてもしっかり確実に行い、不動の地位を確立していきます。1949年にギフトアイテムとしてクリスタルデキャンタボトルを発売し、その後毎年新しいボトルをリリースしブームを巻き起こしていきます。

 その後、上記写真の『シルクハット紳士』を用いて洗練された都会的なイメージを確立し、品質にこだわった、洗練されたウイスキーといえば『I.W.ハーパー』と誰もが連想する状況を作り上げました。当然、イメージ負けしない実力が備わった銘柄です。そしてその後、バーボンで超熟は意味がないと言われている中、超熟の『I.W.ハーパー12年』を発売し、世の常識を覆します。まろやかで上品な甘さは多くの人を魅了し、親しまれてきました。

 

テイスティング

 お勧めは、ハイボール、またはトワイスアップです。コーン由来の甘みを感じる本銘柄のポテンシャルを活かせる飲み方かと思います。その他の飲み方も全て合格点以上です。

 

■ストレート

 グラスに注いだ瞬間から、分かりやすいバーボンらしいバニラ香が立ち上がってきます。その他、メロンの様なフルーツと、オーク樽の香ばしさ等です。若干のバーボンらしい溶剤感もあります。

 テイストについては、コーン由来の甘みを特に感じる事ができます。その後、スパイシーさと中程度のビターさ、そしてメロンの味わい、最後は焦がしたキャラメル等、価格を考慮すると十分すぎる積層感です。

 

■少量の加水

 基本ストレートと大きな変化は無いですが、少しキャラメルを焦がしたビター感が強くなるように感じます。

 

■トワイスアップ

 より優しい、コーンの甘みになるのでとても飲みやすく美味しいです。常温よりも冷やした方が、飲みやすくなると思います。

 

■ロック

 もれなく美味しいです。ただ、少しアルコールの粗さがその他の飲み方と比べると感じます。ロックで飲むのであれば、12年の方がお勧めです。

 

■ハイボール(ハーパーソーダ)

 とても美味しいです。ストレートの要素を全て、より優しくした味わいです。飲みやすく、優しい甘みと、メロン系のフルーツ感が良いです。少し濃いめに造った方が、本銘柄の良さが発揮されると思います。

 
 また、ハーパーが気に入った場合は、『I.Wハーパー12年』をお勧めします。甘くより上品な香りとテイストが魅力的です。