ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【アメリカン】ジムビーム ブラックを飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】ジムビーム ブラックがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 知名度抜群のバーボン、『ジムビーム』。本日は、本シリーズの最上級品に位置づけられる銘柄『ジムビーム ブラック』について見ていきます。手頃に、本格的なバーボンを知る事ができます。

 

ジムビーム ブラックについて 

サントリー ジム ビーム ブラック 40度 [瓶] 700ml

 本格的なバーボンをこれから試したい方には、打ってつけの銘柄になります。価格を抑えながら、本格的なバーボンの特徴を体験できます。

 スーパー等でも気軽に購入できる白色ラベルのジムビームは、4年程の熟成が行われるのに対し、本銘柄は6年以上の熟成期間を経て出荷されます。バーボンはチャーした新樽を使用する為、熟成期間2年の差は、テイストに大きく影響を与えます。

 通常の白色ラベルのジムビームはライトボディで、優しいタッチのスパイシーさとマイルドなバニラ香が特徴であり、ハイボールに向いていると一般的には評価されます。

 一方、本銘柄は白ラベルから想像するイメージよりもボディが厚く、コーンやオーク由来の深い甘みと共に、樽の苦味を感じます。初めは、苦味に対して飲みにくさを感じる方も多いと思いますが、ボトル1本が無くなる頃には、この苦味と深いアロマの良さが理解できるのではないかと思います。

 白ラベル同様、ハイボールでも美味しいですし、その他の飲み方もそれぞれに良さがあります。飲み方によって、印象が変わる銘柄ですので、是非色々と試してみてはいかがでしょうか。

 
余談ですが、CMかっこいいんですよ。

 

 

ジムビーム蒸留所について

引用元:Jim Beam Distillery - Whisky.com

 おそらく多くの方が一度は聞いたことがるウイスキーであり、蒸留所名にもなっている『ジムビーム』。バーボンウイスキー世界売上No1.であり2014年にサントリーホールディングスが1兆7千億円弱で買収したニュースは当時大きく取り上げられました。流石サントリー。ジャパニーズ、スコッチ、アリッシュ、そしてバーボンと幅広く勢力を拡大しています。

 サントリーが現代的なCMを沢山放映しているので、比較的新しい蒸留所なのかな?と思われる方も多いかも知れませんが、本蒸留所の歴史は古く、200年以上前の1795年頃にはウイスキー造りを既に行っていたと言われています。本蒸留所はアメリカ最古の蒸留所である『バッファロートレース蒸留所』と共に、バーボンウイスキーの基礎を作ってきたと言っても過言ではありません。

 創業者は18世紀にドイツからアメリカに移住したヨハネス・ヤーコブ・ベーム氏です。本蒸留所からリリースされるウイスキーブランド名には蒸留所歴代オーナーの名前が採用されるケースが多く、例えば、4代目のジェームス・B・ビーム氏から、『ジムビーム』。6代目のブッカー・ノー氏から『ブッカーズ』と名付けられました。

 

テイスティング

 飲み方によってテイストの変化が大きいので、好みによって使い分けるのをお勧めします。個人的にはストレート、ハイボール、ロックの順番で好みです。

 

■ストレート

 香りは、バーボン特有の接着剤のようなニュアンスと共に、コーン由来の甘みとオークの木のやさしい甘みを感じる事ができます。苦味、若干の酸味もありそうです。

 テイストについては、通常のジムビームを想像して飲むと、苦味を強く感じますが、徐々にしっかりとしたボディにメロンやバ二ラのデザートの雰囲気が出てきます。

 

■少量の加水

 加水していくと、柑橘系の要素が見え隠れしてくるように思います。苦味や酸味も程よくあります。

 

■トワイスアップ

 少し、取り留めない感じに思います。メインは酸味要素なので、個人的にはあまり美味しいとは思わないです。

 

■ロック

 ロックが一番面白いかもしれないです。バナナの要素が新たに出てきます。若干ごつごつした飲み口になるので、スムーズな飲み口がお好きな方には向いていないかもしれないです。飲みごたえという意味ではあります。個人的には好きですね。

 

■ハイボール

 一般的なバーボンハイボールと比較して、苦味を強めに感じるので、好みは分かれそうです。でも、やっぱりハイボールで美味しい銘柄ですね。