ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【アイリッシュ】ブッシュミルズ(ホワイトブッシュ)を飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】ブッシュミルズがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方での筆者個人的感想が分かる

 

 アイリッシュの中でも、勢いがあるブッシュミルズ蒸留所。ブランドの代表銘柄『ブッシュミルズ(通称:ホワイトブッシュ)』がどのような銘柄なのかを見ていきたいと思います。

 

ブッシュミルズ(通称:ホワイトブッシュ)について

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 伝統的なアイリッシュウイスキーは『シングルポットスチルウイスキー』と呼ばれ、モルトに未発芽の大麦やライ麦を混ぜて糖化、発酵させた後に、3回蒸留させます。一方、本ブッシュミルズは100%アイルランド産ノンピート麦芽を使用しており、この原料のこだわりが、モルトの味わいがしっかりしながら、アイリッシュらしいスムーズさとまろやかさを生み出しています。

 本銘柄『ブッシュミルズ』は『ブラックブッシュ』と対比して通称『ホワイトブッシュ』と呼ばれます。両方ともブレンデッドウイスキーであり、飲みやすいアイリッシュの中でも癖が少なく非常に飲みやすい銘柄です。

 香りはスパイシーさとフルーティーさが共存しており、口に含むとハチミツのような優しい甘さとオイリーさが口に広がり、最後は軽いスパイスのような刺激で終えます。

 ゴリゴリのシングルモルト(且つスコッチのみ!)のような方はあまり好みではないと思いますが、飲みやすさを重視しており、その中で色々な銘柄を試したい!と思われる方はおそらくファンになると思います。より軽く飲みたい方は『ホワイトブッシュ』。熟成感もあった方が良い方は『ブラックブッシュ』を是非試してみてください。参考までに以下にリンクを貼っておきます。


 

ブッシュミルズ蒸留所について

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引用元:北アイルランドのオールド・ ブッシュミルズ蒸留所、400年以上の歴史を感じよう|TapTrip 

 諸説ありますが、世界最古の蒸留所として有名なブッシュミルズ蒸留所。創業年は当時のイングランド国王であったジェームズ1世から蒸留所免許を賜った1608年。ブッシュミルズ蒸留所は1885年に一度、火災により焼失しており、現在の蒸留所は再建されたものになります(上記写真)。この蒸留所で原料の処理~ボトリングまで一貫して行われており、伝統を大切にしながら高い品質を保っております。

 ブッシュミルズ蒸留所は北アイルランドに位置し、北アイルランドの人々の暮らしになくてはならない存在となっています。それが良くわかる例として、ブッシュミルズ蒸留所誕生400年を記念して、旧ブッシュミルズ蒸留所が描かれた紙幣が発行されました。

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引用元:10ポンド券(アイルランド銀行発行 2019年発行) < 北アイルランド < 海外通貨 < 文鉄・お札とコインの資料館 (buntetsu.net)

 

テイスティング

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 個人的お勧めは、ストレート、ロックまたはハイボールになります。

■ストレート

 とろっと、口一杯にオイリーさと優しいハチミツの様な甘さが広がります。アイリッシュらしく飲みやすく、フルーティーな香りも同時に楽しめます。ゆっくり香り、味を楽しみたい場合にはぴったり。

 

■少量の加水

 若干オイリーさが無くなりますが、香りがより立つようになりました。ストレートより飲みやすくなっています。一般的にはこの飲み方もありです。

 

■トワイスアップ

 本銘柄でワイスアップが好きな方には申し訳ないですが、ウイスキーが負けてしまったような印象となります。

 

■ロック

 美味しい。『はちみつ感』が強くなり、本銘柄の良さを存分に引き出しています。これ『くまのぷーさん』にあげてしまうと、私みたいにアル中になっちゃうんじゃないかと思います。

 

■ハイボール

 爽快!癖も少なく素材の味も感じれて非常にいい。これ以上語る事が無いです。

 

以上、本日は『ブッシュミルズ』でした。良き銘柄です。

また、アイリッシュの理解を深める上で、押さえておきたい銘柄を以下にまとめております。是非、参考にしてみて下さい。