ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【食べ方】ウイスキーから疑似イクラを造って食べる

【1】ウイスキーから疑似イクラを造る方法が理解できる

【2】ウイスキーから造った疑似イクラのテイストを理解できる

 

 本日は、ウイスキーから、見た目がイクラそっくりな食べ物を造っていきます。テイストはイクラなのでしょうか?

 

疑似イクラを造る方法について

 近年、物価高騰等により、多くの方にとって家計は苦しいと思います。私もその一人であり、イクラを気軽に買えなくなってきております。

 しかし、魚卵の中でも上位に位置するイクラを心行くまで食べたい!という欲望は日々抑えられないものがあります。買えないのであれば、知恵を絞って造ればいい!ということで、無い頭を絞って考える事にしました。

 まず、食べられることが最低条件であり、イクラのように膜を形成して、膜の中身は液体であった方が本物に近い食感となります。

 

引用元:なぜ昆布は海の中でだしが出ないのか?その理由は「太陽光」にある! (totocle.com)

 これらの条件を満たす事ができる方法を模索し、私は思いつきます!アルギン酸ナトリウムを使って造ることを。アルギン酸ナトリウムは昆布等から採れる粘り気のある物質です。(基本的に乾燥されて販売されていますが)食品としてはもちろんですが、医療等の分野でも応用されているようです。この物質はカルシウムと結合することで、イクラに似たような膜を形成し、液体を中に閉じ込める事ができます。

 ここまでですと、単なる疑似イクラを造る方法を紹介する記事となってしまいますが、本サイトはウイスキーを扱うサイトである為、ウイスキーを使って疑似イクラを造っていきます。だって、疑似イクラが上手く出来たとして、合わせるのはウイスキーな訳ですから、もう、疑似イクラの液体部分をウイスキーにしちゃった方が合理的ですね!

 

ウイスキーから疑似イクラを造る

  今回は、トマーティン・レガシーを使って造っていきます。トマーティンについて簡単にご紹介。宝酒造等が保有する蒸留所で造られるシングルモルトであり、バーボン樽メインで熟成されています。シングルモルトの中でも、癖が少なく、甘め寄りの飲みやすい銘柄です。比較的リーズナブルに購入ができますので普段飲みのシングルモルトとして購入されることが多いと思います。

 

 さて、このトマーティン・レガシーをペットボトルに入れて、ここに薬局で購入した、アルギン酸ナトリウムを入れて、振って混ぜていきます。

 

 しっかりと混ぜ合わせると、上記写真の様な粘性のある液体が誕生します。味見すると、トマーティンがメインで、どことなく昆布要素があります。『昆布香る、ウイスキー』です。

 

 今のままでは、イクラの色をしていない為、ここに着色料(健康を気にして、パプリカパウダー)を入れて、赤い色を付けていきます。

 

 次に、造った液体に膜を張るようにする為、カルシウムを溶かした液体をビーカーに作ります。これで準備は完了です!

 

 後は、『昆布香る、ウイスキー』の液体をスポイトで吸って、カルシウムが入った液体に滴下するだけです。

 

 そうすると、写真の様にイクラのような物質が出来上がります。長い間カルシウムに浸しておくと、中まで固まってしまうので、急いで取り出していきます。

 

 どん!見た目は結構おいしそうです。

 

テイスティング

 イクラですので、出汁醤油をかけて食べていきます。見た目は明らかにイクラです。調べたところによると、業務用で使用される人工イクラは今回と似た工程で造られ、ウイスキーの代わりに食用油等を追加して、本物に近づけるのだとか。

 それでは、頂きます。ん!噛むと弾ける感じが本物と似ています。ギリギリ合格点レベルの食感は持てています。テイストについては、うっすら昆布のような旨味成分が口に広がった後に、ウイスキーのアルコールが主張強めにやってきます。確かに、ストレートのウイスキーを使用しているので、当たり前といえば当たり前です。食べられるレベルであり、白ご飯に乗せて丼にするのもありそうです。ただし、食べ終わると、お酒を飲んでいないにも関わらず、かなり酔っぱらう魔法の食べ物です!

 

 以上、本日は『ウイスキーから疑似イクラを造って食べる』でした!皆さんも是非お試しあれ。合わせて、『トマーティン・レガシー』は手頃に購入できるシングルモルトですので、是非ご賞味ください。