ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【スコッチ】ブルックラディ ザ・クラシックラディを飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】ブルックラディ ザ・クラシックラディがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 本日は、革新的なウイスキーを次々と世に出している蒸留所が造る、『ブルックラディ ザ・クラシックラディ』です。見た目のボトルからして、どんな香りとテイストなんだろうとわくわくしてしまいます。それでは見て、飲んでいきましょう。

 

ブルックラディ ザ・クラシックラディについて

【正規品】ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ [ ウイスキー イギリス 700ml ] [ギフトBox入り]

 ひと際目立つライトブルーのボトル、『ブルックラディ ザ・クラシックラディ』。これがウイスキー?!と思わせるような見た目です。アイラの水の色を表現しているとか。そして肝心の中身は...間違いなく本物です。

 本銘柄はアイラモルトウイスキーに分類されますが、アイラモルトの中では珍しいノンピート系です。ボディはフレッシュ且つライトであり、良い香りが広がります。

 香りは、牧草の爽やかさと大麦のモルティ感、柑橘系の果実の香りがメインになります。加水する事で、メープルやバニラの香りが広がってくるのも本銘柄の醍醐味です。若干ですが、潮風の風味もとらえる事ができます。

 口に含むとスイートでかすかにオイリーであり、オレンジマーマレードのようなテイストと軽く優しめの甘さが広がります。

 本蒸留所はモルトに強いこだわりを持っており、そのこだわりがしっかりと分かる位、良質なモルトの味を感じます。優雅です。ハイランド要素も、アイラ要素も、そしてアイリッシュ要素も兼ね備えている、飲んでいて楽しい銘柄です。アルコール度数50%であり、後ほどご紹介しますがどのような飲み方でもそれぞれに良さがあり、ボディが崩れません。

 

ブルックラディ蒸留所について

引用元:Bruichladdich Distillery - Whisky.com

 本銘柄は、ブルックラディ蒸留所で造られています。ブルックラディ蒸留所は、1881年に創業を開始しましたが、需要の低迷や財務状況不振により、オーナーが何度も入れ替わり、休業していた期間の方が長い状況でした。

 そこから大きく本蒸留所が躍進した契機は、元ボウモアのマネージャーを務めたジム・マッキューワン氏が製造責任者に就任したことであり、大きく改革と多数のファンを生み出していきます。日本国内にもかつて何度も来日されていたのでご存じの方もおられるのではないかと思います。

 ブルックラディ蒸留所は『アイラ産であること』に重点を置いており、原則全てをアイラ島で行うことを目指しています。その一例が原料となる大麦のアイラ島産へのこだわりであり、当時アイラ島では大麦は殆ど栽培されていませんでしたが、努力を重ね、約半数はアイラ島産で賄えるようになりました。

 しかし、ここで終わらないのがブルックラディ蒸留所。近年フロアモルティングを行う蒸留所は減少傾向にある中、フロアモルティングを行っていきたいと製麦場の建設が進められており、今後も目が離せない蒸留所の1つとなっています。おそらく今後も面白い銘柄が沢山生み出されてくることでしょう!

 

テイスティング

 どの飲み方でも美味しく、捨てがたいですが、ストレートから加水による香りと味の変化を楽しむ、または爽やかでモルトの甘みを楽しめるハイボールが特にお勧めです。

 

■ストレート

 香りは牧草感漂う中に、大麦のモルト感、オレンジのような柑橘系が漂います。奥で、島のウイスキーと分かる微かな潮感を感じ取れます。白ワインの要素も感じます。

 テイストはしっかりとした良質なモルト感とやさしい穀物由来の甘さをまず感じます。それに加え、オレンジマーマレードのようなビター且つ柑橘系果実の甘みを堪能できます。若干のオイリーさもあり余韻が楽しめる1杯です。

 言葉では上記のような表現となりますが、表しきれない他の要素も多分に含まれた、引き出し豊富な銘柄であり、楽しい飲み方です。

 

■少量の加水

 加水する事で、ストレートの香りとテイストに加え、樽由来のバニラやキャラメル系の要素が優しく加わりました。美味しいですね。ストレートからの変化がとても楽しいです。

 

■トワイスアップ

 柑橘感、バニラ感、穀物の甘みが3大要素として分かりやすく強調されています。トワイスアップ普段あまり飲みませんが、これは美味しい1杯です。

 

■ロック

 飽きさせない、爽やかな甘さが強調されました。また、オレンジ要素は残ったまま、白ブドウのような要素もより顔を出しました。食中でも、食事の邪魔にならず、楽しむことができそうです。

 

■ハイボール

 炭酸がはじけるのに合わせて、心地よい穀物の甘さがふわっときます。柑橘感が爽やかさを際立たせています。且つ、最後はドライなので、これも食事の邪魔をせず、どのようなシーンでも楽しめる1杯です。アルコール50%ですので、炭酸にも全く負けていません。おいしい!

 

 以上、本日はアイラ産に強いこだわりを持ち、誠実にそして革新的にウイスキー造りを行っている蒸留所の誇るべき銘柄『ブルックラディ ザ・クラシックラディ』について見て、飲んで見ました。アイラモルトはピートだけが特徴じゃない!そう強く思わせてくれる銘柄です。