ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【スコッチ】シーバスリーガル18年 ミズナラカスクフィニッシュを飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】シーバスリーガル18年 ミズナラカスクフィニッシュがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 本日は、知名度高い『シーバスリーガルシリーズ』の中でも、日本向けに造られた銘柄『シーバスリーガル18年 ミズナラカスクフィニッシュ』を見て、飲んでいきます。価格は高価な部類になりますが、それ以上の価値を持ったすばらしい銘柄です。

 

シーバスリーガル18年 ミズナラカスクフィニッシュについて

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 本日は、シーバスリーガルシリーズの中でも、日本特有のミズナラ樽(オオナラ)でフィニッシュさせた銘柄、『シーバスリーガル18年 ミズナラカスクフィニッシュ』の紹介になります。日本のファン向けに作られた銘柄であり、18年以上熟成された華やかで、まろやかな口当たりの中に、ミズナラの特徴が融合したリッチさがあります。

 キーモルトは華やかな銘柄が多い事で有名な、スペイサイド地方のストラスアイラを中心に、ロングモーンやグレンリベットが使用されていると言われています。似た銘柄として、『シーバルリーガルミズナラ12年』があり、原則同様のキーモルトが使用されていますが、まずは熟成期間の違いによる華やかさとリッチさに格段の差があります。12年も美味しく非常に良い銘柄ですが、それでも違いが明確です。

 更に、ミズナラ樽の使用方法にも違いがある為、12年と18年の本銘柄を比較した際には、18年がよりミズナラの特徴を引き出しているように思います。ミズナラらしい、独特なスパイシーさと、しっかり熟成された華やかさが融合した本銘柄を口にした時、人は幸福のため息をつくこととなります。

 一般的には高い部類のウイスキーとなりますが、熟成期間18年以上ということを考慮すると価格以上の価値が備わっていると思います。また、シーバルリーガルのシリーズの中でもトップクラスの美味しさであり、その他の18年表記銘柄と比較しても購入に値する銘柄です。テイストに加え、箱もしっかりしているので、プレゼント用としても喜ばれること間違いなしです。

 あえて、無理やり欠点を挙げるのであれば、ミズナラはあくまでもフィニッシュで使用している為、ミズナラを愛して止まないファンからすると、まとまりが良すぎる銘柄に思えるのかもしれません。

 

ストラスアイラ蒸留所について

引用元:Strathisla Brennerei - Whisky.de
 スコットランドに存在する蒸留所の中で、最も美しいと言われる『ストラスアイラ蒸留所』。風情があります。

 創業は1786年であり、スペイサイドの中では最も歴史のある蒸留所となっています。元々は、『ミルトン蒸留所』と呼ばれていましたが、1950年代にシーバスブラザーズ社が本蒸留所を買収し、『ストラスアイラ蒸留所』と名称を変更しました。

 本蒸留所で造られるウイスキーのほぼ全てがシーバスリーガル用であり、ほんの少しだけシングルモルトとして出荷されます。その為、チャンスと余裕があれば購入してみても良いかもです。

 
 本蒸留所の敷地自体は非常に狭い為、本蒸留所で熟成は殆ど行っておりません。原酒の大部分は別のシーバス社が保有する、熟成庫に輸送され、そこで最新設備で集中管理して熟成を行います。まさに伝統と最新技術の両面により、シーバスリーガルのウイスキーは造られています。
 

テイスティング

 ボディ自体がしっかりしているので、どのような飲み方でも美味しいです。特に、ストレート、ロック、ハイボール、どれも優秀です。

 

■ストレート

 全体としては非常にリッチな仕上がりです。価格に見合った価値が備わっています。香りについては『これぞスペイサイド』という甘めの梨やリンゴ系のが中心ですが、クローブ系のスパイスと樽の主張もしっつかり感じます。微かに、ミズナラ由来と思われる仏壇の香りもします。

 テイストについては、18年らしい滑らかな味わいと共にハチミツの様な甘さが少し来た後に、ミズナラらしいスパイシーな特徴がけっこう長めにやってきます。少しクリーミー。そして、余韻はビターとカラメルのような甘さが小刻みにくるように思います。

 シーバルリーガルらしさもあり、ミズナラの特徴も絶妙に付加されているので、飲みやすくもあり、飲みごたえもあります。贅沢です。買って、一切の後悔はなしです。

 

■少量の加水

 少量の加水でも、ベースはストレートと同じです。ストレートと比較して、全体のテイストの間隔を広げた様に感じます。悪く言えば少し間延びします。

 

■トワイスアップ

 香りが結構減衰しますので、楽しめる幅が狭くなります。トワイスアップメインで楽しみたいのであれば、12年でも良いのではと思います。

 

■ロック

 前半の華やかな甘さが、よりしっかりします。そして後半はミズナラのスパイシーさが強めの余韻として表れてくるように感じます。ミズナラ感が分かりやすくなります。

 

■ハイボール

 ハイボールでも他の銘柄との違いがはっきり分かります。全体がしっかりとしており、前半は華やかな甘み(ストレートと比較して桃の様なニュアンスもありそう)で後半はミズナラのスパイシーさが後味をすっきりとしてくれます。美味しいです。

 

 以上、本日は日本向けに造られた、シーバスシリーズの最高傑作『シーバスリーガル18年 ミズナラカスクフィニッシュ』を見てみました。18年位の高熟銘柄をお探しの方は是非。シングルモルト好きの方でも、ブレンデッドの魅力に気づかされる銘柄です。

 
 値段的にいきなり購入は厳しいという方は、12年の選択肢も十分ありだと思います。これも、価格に対するコストパフォーマンスは高いです。