ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【スコッチ】ジョニーウォーカー ブルーラベル(シリーズ最高峰)を飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】ジョニーウォーカー ブルーラベルがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 本日はジョニーウォーカーのレギュラーシリーズでは最高峰にランク付けされる『ジョニーウォーカー ブルーラベル』を見て、飲んでいきます。香り、テイスト共に最高峰である点に異論はない、すばらしい銘柄です。

 

ジョニーウォーカー ブルーラベルについて

ジョニーウォーカーブルーラベル 箱入り [ ウイスキー イギリス 750ml ]

 ジョニーウォーカーレギュラーシリーズの最高峰に位置づけられる銘柄です。『一万樽に一樽』と言われる位の割合で生み出される、最も熟成が良い原酒を中心にブレンドして造られています。その為、年間の生産本数はわずか、4,000~5,000本程となっているようです。

 ウイスキーの年数表記がある場合、年数表記が長い程、まろやかな口当たりになる傾向にあります。一方、年数表記することで、表記年数以上の原酒だけを使用しないといけない縛りがでてきます。ブレンド技術によって多彩な味わいを生み出す、ブレンデッドウイスキーにおいては、この縛りは時にはテイストの制約に繋がってしまいます。

 そこで、あえて年数表記をしないことで、厳選できる原酒の選択肢を増やして、より熟成状態のよい原酒を選び抜いて造ることができるようになります。それこそが、本銘柄の『ジョニーウォーカー ブルーラベル』です。公表はされていませんが、30年以上の超熟原酒から数年の若い原酒まで幅広く使用されていると言われています。


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 本銘柄をグラスに注いだ瞬間に、上品なフレッシュなリンゴとバニラの香りが立ち上がります。ウイスキーは熟成年数だけでは語れないことを香りだけでも深く感じ、また同時にウイスキーの奥深さを実感させられます。

 落ち着いてしっかり香りを楽しむと、リンゴやバニラ以外に、シトラス、はちみつ、軽いピート香等があり、全体的にやさしく、芳醇な風味を堪能できます。

 テイストについても香り同様の深みがあり、心地よいリンゴのフレッシュさと果実の甘みから、はちみつの甘さにゆっくり変化し、そしてスモーキーさへと移り変わっていきます。原酒の質の高さは言うまでもないですが、それだけでなく、ブレンド技術の高さには感動すら覚えます。

 普段頑張っている自分へのご褒美、大切な方への贈り物としては、十分納得できる銘柄と思います。特に、シングルモルトと比較して、飲みやすいブレンデッドウイスキーである為、シーンを選ばず楽しめるのも、とても良いです。あえてデメリットを挙げるのであれば、万人受けする上品さの為、ウイスキーに個性を強く求める方には、上品すぎるかもしれません。

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カーデュー(カードゥ)蒸留所について ※キーモルトの一つ

引用元:Inverness Whisky Tours | Speyside Distillery Tours (invernesspremiertaxis.co.uk)

 スペイサイドに位置し、最も美しい蒸留所の1つ言われれることの多い、『カーデュー蒸留所』。生産量の90%以上がジョニーウォーカーのキーモルトとして使用される事で有名です。しかし、シングルモルトとしての人気も高く、スペイサイド系のなかでも堅実で安定感があると評価されています。

 操業を開始したのは1811年であり、当初は他の多くのスペイサイド蒸留所同様、密造酒の製造からスタートし、1824年に政府公認蒸留所として本格的にウイスキー造りを開始します。

 当時は、蒸留所といえば男性の仕事として認識されており、女性が活躍するケースは殆どありませんでした。しかし、本蒸留所はエリザベスという、創業者の息子の妻が大活躍し、蒸留所の発展に貢献しました。当時、『ウイスキー界の女帝』と呼ばれていたそうです。

 

テイスティング

 やはり、まずはストレートがお勧めです。しかし、その他の飲み方も、それぞれに良さがあるので、存分に堪能してみて下さい。

 

■ストレート

 香りは、上品なリンゴやバニラを中心にシトラス、はちみつ、軽いピート香等があり、全体的にやさしく、芳醇な風味を堪能できます。ピートについては、定番のブラックラベルと同質のように感じます。人によっては、醤油っぽさも感じます。(最高峰で醤油?!というツッコみはありそうですが)

 テイストについては年数で勝負していない分、フレッシュなテイストで整えてきており、非常にまとまりがよく、余韻が相当心地よいです。前半のフレッシュさとじんわり来る甘み、後半のピートと若干のスパイスさ、良き良き。

 

■少量の加水

 加水することで、香りがよりリンゴに傾斜し、フレッシュさが増します。後半はピートの若干土っぽい感じが強調され、緩急が付く味わいとなります。土っぽさが問題ないのであれば、若干の加水は映えると思います。

 

■トワイスアップ

 テイスト、舌触りはまろやかです。しかし、ブルーラベルらしさは損なわれてくるので、よほどトワイスアップマニア以外は他の飲み方の方が、本銘柄の良さが堪能できると思います。

 

■ロック

 ストレートとは良くも悪くも様相が変わります。ストレートと比較して甘みがぐっと抑えられる分、スパイシーさ、ピートそして若干の苦味、辛味も感じます。でもやはり、育ちの良さは隠せておらず、育ちのいい子が、少し悪さをしましたといった感じです。(ベルトではなく、サスペンダーして、アイロンがかけられたシャツを着てます)

 

■ハイボール

 リンゴがメインのハイボールです。後半の緩やかなピートが締まりを良くしています。贅沢ですね。

 

 以上、本日はシリーズ最高傑作『ジョニーウォーカー ブルーラベル』を見て、飲んで見ました。頻繁に飲めるものではないかもしれませんが、自分へのご褒美に、大切な門出に、是非『ジョニーウォーカー ブルーラベル』と共にいかがでしょうか。

 
 ジョニーウォーカー ブルーラベルは既に飲んで、より凄みのあるウイスキーをお探しの方は、以下の銘柄はいかがでしょうか。操業を既に停止している、幻のウイスキーと呼ばれるウイスキーを造っていたポートエレン蒸留所の原酒も使われているとされています。