ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【カナディアン】カナディアンクラブを飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】カナディアンクラブがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 カナディアンの最も有名な銘柄であり、国内でも『C.C(シーシー)』と呼ばれて昔から愛されている『カナディアンクラブ』。癖が少なく、ボディーもライトで誰でも飲みやすい銘柄です。その為、日本でのカナディアンのシェアは90%以上にもなります。本日は、本銘柄について見て飲んでいきます。

 

カナディアンクラブについて

カナディアンウイスキー カナディアンクラブ [ ウイスキー カナダ 1750ml ]

 『C.C(シーシー)』の愛称で呼ばれることが多く、それ位国内でも愛されている銘柄。ライ麦、ライ麦麦芽、大麦麦芽を原料毎に、別々に蒸留したフレーバリングウイスキーと、ベースウイスキーを熟成前にブレンドし、暖房の効いた熟成庫で6年以上熟成して完成します。この工程がライトで爽やかな香りと、口当たりのよい調和がとれたテイストを生み出します。

 本銘柄の魅力はブレンデッドウイスキーであり、癖も少なく非常に飲みやすいのですが、個性もしっかり持っている点です。原材料にライ麦を使用しており、ライ麦特有の『ピリッ』した爽快感の中にバニラや柑橘系の甘さもあり調和が取れております。個人的にはストレート、またはハイボールでの相性が良いと感じます。

 『カナディアンクラブ』は¥1,000代で購入できますので、一度試してみて、気に入った場合は『カナディアンクラブ ブラックラベル』を是非ロックで試してみてください。より深みがあり余韻が長く続いて良い銘柄です。

 

ハイラム・ウォーカー蒸留所について

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引用元:製品一覧 | カナディアンクラブ サントリー (suntory.co.jp)
 1856年にハイラム・ウォーカーによって蒸留所が建設され、1958年より創業を開始します。ハイラム・ウォーカーは元々デトロイトで食料品店を経営していましたが、アメリカで禁酒法が施行されるのをチャンスと捉えてウイスキー造りに投資をした背景があります。カナディアン自体が禁酒法によって繁栄してきたのですが、その中でもいち早く行動にでたハイラム・ウォーカーの先見の明により現在の『カナディアンクラブ』の地位があります。

 また、原材料がライ麦のウイスキーは元々、荒々しい印象が持たれていましたが、本銘柄は今までにない軽い飲み口で、且つ粗悪品しか出回っていないアメリカ市場において高品質な銘柄であり、瞬く間に支持されることとなります。当時はジェントルマンが集うクラブで最も支持されている銘柄の一つであり『クラブウイスキー』と呼ばれていました。しかし、アメリカの各種ウイスキー関係者の抗議等により、産地が明確に分かるようにするようにとの圧力がかかり、『カナディアンクラブ』と名称を変更しています。

 日本に初めて輸入されたのが1909年(明治42)とのことで、比較的早い段階で輸入されている銘柄です。

 

テイスティング

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 ハイボール、またはロックが特に映えると思います。最後のキレの良さが効いています。

 

■ストレート

 第一印象は飲みやすい。当然ライ麦を原料としているのでアイリッシュのような飲みやすさとは違います。うっすらバニラ香と共に、口に含むと優しい甘さが広がります。そして最後はライのピリッとした感じがゆるく来ます。スイーツとも合うと思います。バニラアイスにもかけたい!

 

■少量加水

 よりバニラと柑橘系のような香りが強くなりました。香りがいいです。テイストは甘さと、ピリッと感の両方がストレートと比較して強調された感じです。香りをメインで楽しみたい方はあり。

 

■トワイスアップ

 可もなく、不可もなくの印象です。

 

■ロック

  言葉で表現しにくいですがストレートとは違う甘さを感じます。ただ、ピリッと若干の苦味を感じます。甘さ~苦味まで感じれるこの飲み方は楽しいです。ただ、好みは分かれそうです。

 

■ハイボール

 おいしい。炭酸とライ麦のピリッと感でキレが良いハイボールといった感じです。食中でも和食~洋食まで合わせられると思います。

 

 以上、本日は『カナディアンクラブ』です。値段を考慮するともっと支持されてもいいのではないかと思います。