【1】グレンフィディック12年がどのようなウイスキーか理解できる
【2】各種飲み方での筆者個人的感想が分かる
世界で最も飲まれているシングルモルトの一つである『グレンフィディック』。スペイサイドの代表銘柄であり、スペイサイドらしい華やかな香りとスムーズさを持っています。そんな世界で愛飲されている『グレンフィディック12年』について、見て飲んでいきたいと思います。スペイサイドの特徴を知りたい方は以下を参照ください。
chikurya-whisky-tokidokiwasyoku.com
グレンフィディック12年について
ウイスキー好きで知らない方はいない位、世界的にも国内的にも有名な銘柄である『グレンフィディック12年』。キャップを開けると洋ナシ、リンゴ、花のようなフルーティーでフローラルな香りが漂います。スペイサイドは一般的にフローラルで華やかな香りを持つ銘柄が多いですが、本銘柄はその中でも華やかさが際立っています。その為、いわゆる『ノージンググラス』と呼ばれるチューリップ型のグラスで愛飲されるケースが多いです。
確かに本銘柄はノージンググラスと非常に相性が良いと私も感じます。こだわれば高くてよいグラスは沢山ありますが、まずは以下の様なグラスで十分かと思います。香りが立ち、一層本銘柄を楽しめますよ。
グレンフィディック蒸留所について
引用元:2022年 グレンフィディック蒸留所 - 行く前に!見どころをチェック - トリップアドバイザー (tripadvisor.jp)
1887年にウィリアム・グラントによって創業を開始しました。ダフタウンの貧しい仕立て屋の息子として生まれたウィリアムは、蒸留所建設に向けてコツコツと資金を蓄え、ダフタウンの外れに念願の土地を購入します。しかし、蒸留所を建設する資金はなく、家族総出で蒸留所建設を開始します。なんと建設にかかった日数は371日だったとか。
当然、高額なポットスチルやマッシュタンを新調する資金は無い状況でした。しかし、自身で蒸留所を建設しようとする熱意に惚れた、カードゥ蒸留所のオーナーが古くなったスチルを2基安く譲りました。まさしく、グレンフィディック蒸留所が誕生した瞬間です。そして、翌年のクリスマスの日に初めて蒸留されます。
以下の写真はグレンフィディック蒸留所のポットスチルですが、様々な種類のものが設置されていることが分かります。これは、色々な場所から中古品を買い集めたことによるものです。
引用元:2022年 グレンフィディック蒸留所 - 行く前に!見どころをチェック - トリップアドバイザー (tripadvisor.jp)
テイスティング
■ストレート
洋ナシとメイプルシロップのようなフルーティーで甘い香りがします。香りの印象通り、ライトでフルーティーな味わいが口に広がります。最後、かすかに麦芽のような穀物の甘みも感じます。飲む香水といった感じ。飲んでいて楽しい。
■少量の加水
より香りがフルーティーになりました。テイストも洋ナシの味と穀物の甘みが強くなった感じがします。ストレートと同様にあり。楽しい。
■トワイスアップ
年中花粉症の私にはうまく香りをキャッチできない。娘に香りの印象を聞くと、『お砂場に落ちている花びら』とのこと。すごい複雑そうな香りやな!!テイストはより一層、穀物のような優しい甘さが口に広がります。
爽やかさと優しい果実の香りが心地よいです。飲み飽きないですね。ただ、本銘柄のボディーはライトなので、人によっては繊細すぎる印象を持たれるかもです。