【1】スーパーニッカがどのようなウイスキーか理解できる
【2】各種飲み方でのレビューが分かる
本日は、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴氏が、亡き最愛の妻リタへ贈ったウイスキーになります。海外銘柄に無い、繊細でまろやかな味わいに、竹鶴氏の深い想いが感じられます。
スーパーニッカについて
スーパーニッカは、ニッカウヰスキーが製造するブレンデッドウイスキーになります。ニッカウヰスキーの創業者である、竹鶴政孝氏が亡き妻であるリタへ愛と感謝を込めて造り上げた銘柄です。
リタ氏が逝去した翌年の1962年に造られ、同年に発売を開始します。中身が拘り抜かれている事は、言うまでもないですが、ボトルに対しても『ウイスキーは熟成するまで何年もかかる。それは娘が大きくなれば嫁に行くのと一緒なのだから、立派な衣装を着せてやりたい』との想いのもと、当時は一つ一つ手作りのボトルが採用されていました。
その後、1971年頃にリニューアルがされている為、当時の味わいのままではないですが、使用するウイスキーは、竹鶴氏が昔から拘り抜いてきた、華やかで優しい宮城峡モルト、力強い余市モルト、そしてそれらのウイスキーを包むカフェグレーン。どれもニッカウヰスキーを代表するウイスキーがブレンドされています。
特徴と味わいはニッカらしさが出ています。宮城峡の華やかでフルーティーな香り。モルトとカフェグレーンの異なる柔らかい甘み。そして、余市の軽いピートで全体が締まります。
すごくバランスの良い、日本人が手掛けたブレンデッドウイスキーという印象です。基本的には、何かと割って飲むことが前提に造られているように思います。割ることによって、まろやかさ、繊細さがより際立ちます。普段飲みの少し良いウイスキーとして、是非味わって頂きたい銘柄です。
また、初号スーパーニッカの復刻版が数量限定で過去に発売されました。現在は、少しづつ値が上がってきていますが、竹鶴氏がリタへ贈ったそのままの味わいを知りたい方はご購入してみるのも良いかも知れませんね。
宮城峡蒸留所について

引用元:Destilería de whisky Nikka en Miyagikyo | Travel Japan (Organización Nacional de Turismo de Japón)
創業は1969年であり、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴氏が、スコッチの中でも華やかなウイスキーが多い、ローランドやハイランド系のウイスキーを目指して造った蒸留所になります。
場所は宮城県仙台市に位置し、竹鶴氏が華やかで酒質の軽いウイスキー造りに適した水が確保できる場所として選定しました。既に稼働していた『余市蒸留所』は力強く、ピートの効いたウイスキーを目指して造った蒸留所に対して、宮城峡蒸留所は繊細なウイスキーを目指して造られた為、同じニッカウヰスキーが保有する蒸留所ですが、全くウイスキーの作り方が異なります。
余市蒸留所と比較して、酒質が軽くなるように大きめのポットスチルを採用しており、繊細な味わいになるように、ポットスチルを加熱する際には、直火で行う余市蒸留所と異なる形式である、スチームで熱する間接加熱法を採用しています。是非、余市蒸留所が造るウイスキーと飲み比べて、ゆったりと大人の時間を満喫してみてください。

引用元:Destilería de whisky Nikka en Miyagikyo | Travel Japan (Organización Nacional de Turismo de Japón)
テイスティング

スーパーニッカは、何かと割ると本領を発揮すると思います。ハイボールにするもよし、お湯割り、水割りも良しです。まろやかな口当たりと優しい甘みが食事を引き立ててくれることでしょう。
■ストレート
香りについては、熟した&フレッシュなリンゴやクリーム等を感じます。全体的に重い感じはなく、グレーンに支えられた柔らかな香り立ちです。うっすらピートも感じますが、ニッカ特有の重厚感の様なものはなく、全体としては明るい印象です。
テイストについては、熟した赤いリンゴ、カフェグレーンらしいビターさ、ビスケット等です。全体的に丸みを帯びた味わいに仕上がっています。
何かのテイストが突出しているわけではなく、それぞれのテイストが、一つの味わいを作り出しているように思います。今流行りの、ニッカフロンティアが男性的とすると、スーパーニッカは女性的です。
■少量の加水
カフェグレーンのビターさと余市のピート感が少し強くなる印象を受けます。ストレートと比較すると、印象は結構変わってきます。
■トワイスアップ
ストレートと比較して、より丸い柔らかな印象を受けます。ふんわりと、リンゴの風味や甘みも感じる、上品な1杯です。水割り、常温割り、お湯割り、どれでも美味しいです。食中酒として最高です。
■ロック
ニッカらしい、余市らしいピートが、ある程度拾えるようになります。十分美味しいですが、丸みがある優しい味わいからは少し外れていくような印象です。
■ハイボール
グレーンの甘み、穀物の甘みが優しく、炭酸が弾けるのに合わせて感じます。とっても食中酒として合います。銘柄を指定せずにハイボールを依頼した際、スーパーニッカで作ってくれる場合は、老舗であるケースが多いですね。(個人的経験談です)
ニッカの中でも、フロンティアやセッションと飲み比べてみるのも面白いと思います。それぞれにキャラクターがあって、各銘柄の良さと特徴を再発見できます。
