ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【スコッチ】ホワイトホース12年を飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】ホワイトホース12年がどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 本日は、日本で最も販売されているスコッチ『ホワイトホースシリーズ』の中でも、圧倒的コスパの日本限定銘柄『ホワイトホース12年』について見て飲んでいきます。ピート好きにとって飲まない選択肢はありません。

 

ホワイトホース12年について

WHITE HORSE(ホワイトホース) [ウイスキー][スコッチウイスキー 日本限定] 12年 700ml

 ホワイトホースシリーズは、日本で最も販売されているスコッチであり、スコッチブレンデッドウイスキーに分類されます。

 スーパーや居酒屋等で見かける場面が多いとおもいますが、それらは主にレギュラー銘柄の『ホワイトホース ファインオールド』になります。今回ご紹介する銘柄は、事実上ファインオールドの上位銘柄であり、日本向けに造られた『ホワイトホース12年』となります。

 もっとも突出すべき特徴は、コストパフォーマンスが圧倒的に良い点であり、12年表記では破格の3千円以内で購入できます。安いだけならあまりお勧めはしないのですが、テイストもしっかりしており、心地よいピートと華やかさのバランスに優れているので、どのようなシーンでも楽しめます。

 キーモルト自体も良い物を使用しており、アイラ系では皆が憧れるラガヴーリンであり、スペイサイド系ではオルトモアやグレンエルギンが使われているとの事です。内容的にもバランスが良いので、素晴らしい仕上がりです。

 ピートが苦手な方にはお勧めはしませんが、そうでない場合は買わない理由が見当たらないです。もっと高い価格帯と比較すると深みが十分でない、等はあると思いますが、価格を考慮するとデメリットポイントは見当たらないです。


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ラガヴーリン蒸留所について ※キーモルトの一つ

引用元:ラガヴーリン蒸留所 - Bing images

 ラガヴーリン蒸留所付近はかつて、密造所が多く立ち並ぶ地域でした。その理由は、人が近寄りがたい湿地帯に囲まれており、かつ岩礁で囲まれており船も近づきにくかった為、摘発を免れやすかったからです。

 この地域で残っている有名な蒸留所はラガヴーリン蒸留所以外では、アードベッグ蒸留所とラフロイグ蒸留所となります。これらの蒸留所はほぼ同時期に操業を開始しており、アードベック蒸留所とラフロイグ蒸留所が1815年。ラガヴーリン蒸留所が1816年になります。蒸留所はジョン・ジョンストンによって創業され、ラフロイグ蒸留所の創業者の兄弟の父親とされています。

 ラガヴーリン蒸留所はジョンの死後、一族とは関係のないピーターによって発展を遂げていきます。そして、1889年に当時では珍しかったブレンデッドスコッチであり、ラガヴーリンをキーモルトとした『ホワイトホース』をリリースします。

引用元:Ist der Lagavulin 16 Jahre schlechter geworden? - Eye For Spirits

 上記の写真は、ラガヴーリン蒸留所の最大の特徴の一つである、ポットスチルの形状になります。くびれのない玉ねぎ形の形状をしており、且つ蒸留に16時間程かけてゆっくりと蒸留することで、『滑らかで、且つ力強い』特徴を生み出しています。

 実はアイラ島で熟成されているウイスキーは殆どなく、大半はスコットランド本土において熟成されています。その理由は、世界中でファンを増やしており、安定した供給ができるようにと蒸留所が努力をされている為です。また、当初は16年のラインアップしかありませんでしたが、12年や8年のラインアップを追加しており、それぞれの銘柄にラガヴーリンの魂を宿しながら、どれも特徴のあるリッチで魅力的な銘柄に仕上がっています。

 

テイスティング

 どのような飲み方でも、楽しめます。食事と合わせて、食後、おやつと合わせて等、シーンはあなた次第です。

■ストレート

 香りについては、ピート香がメインになります。潮っぽくて泥っぽいニュアンスです。オレンジ系とパンや小麦をローストした要素、ハチミツ等もあったりします。後半はスペイサイドのニュアンスが少しづつ出てくるように思います。

 テイストについては、香りから来るイメージよりも辛くスパイシーです。しかし、バニラ等もあるので、辛さ一辺倒ではないです。泥系ピートも効いているので単調ではない複雑よりの味わいです。

 

■少量の加水

 辛さが目立つようになり、後半のピート感がよりラガヴーリンに近くなってくるように思います。

 

■トワイスアップ

 これが、結構いけちゃうんですよね。ストレートでは控えめだった甘みもでてくるので、美味しいと思います。

 

■ロック

 全体のトーンは落ち着いてきて、ピート香に重厚感がでてきます。テイストは軽めのラガヴーリンらしさとホワイトホースらしい甘みと辛さです。ロックも美味しいです。

 

■ハイボール

 ピートと共に、ハチミツ系の甘みと少し焦がしたパン等の味わいが楽しめます。美味しいです。ただ、もっと価格がリーズナブルな『ホワイトホース ファインオールド』とは似た味わいとなるので、人によっては12年である必要はないという評価になるかもしれません。ファインオールドよりも全体的にリッチで私は12年の方が好みです。

 

 以上、本日はコスパに優れた日本限定銘柄、『ホワイトホース12年』を飲んで見ました。ピート系として常飲するには持ってこいの銘柄です。

 

 似た価格帯で、ピートを求めず、ライトでより華やかな銘柄をお求めの方は、『グレングラント アルボラリス』がお勧めです。

 

 似た価格帯でピートを求めず、ライのドライさと豊かな味わいの銘柄をお求めの方は、『カナディアンクラブ12年』がお勧めです。