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-CHIKURYA WHISKY-

【スコッチ】シーバスリーガル・エクストラ13年 アメリカンライカスクを飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】シーバスリーガル・エクストラ13年 アメリカンライカスクがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 本日は、日本で人気のシーバスリーガルのラインアップの一つ、『シーバスリーガル・エクストラ13年 アメリカンライカスク』について見て、飲んでいきます。シーバスのフルーティーなテイストとライカスによるキレの良さが、上手く組み合わさった銘柄です。

 

シーバスリーガル・エクストラ13年 アメリカンライカスクについて

シーバスリーガル 13年 エクストラ アメリカンライカスク 40度 [ウイスキー イギリス 700ml] [並行輸入品]

 国内で知名度が高いスコッチブレンデッドウイスキーの『シーバスリーガルシリーズ』。香りもよく、スムーズで飲みやすい銘柄が多く、多くの方から愛されています。

 シーバスリーガルは12年の年数表記のものがメジャーですが、2020年辺りから1年熟成が長い13年のエクストラシリーズがリリースされ始め、その一つが今回紹介する『シーバスリーガル・エクストラ13年 アメリカンライカスク』になります。

 その他、オロロソシェリーカスクや、テキーラカスク等がラインアップされています。ちなみに、13年の理由は、シーバスリーガルの創業の地が13番地であり、それに由来するのだとか。

 本銘柄は、原酒の一部をライカスクで熟成させる事で、ライ特有のスパイシーでドライなキレを付加しています。とはいっても、多くの方に飲みやすい銘柄を生み出してるシーバスリーガルらしく、香りは、通常の12年の香りに近く、リンゴやドライフルーツの様な幅広いフルーティーな香りに、バニラやハチミツを感じます。後は、後半少々焦げたパンのようなものも感じます。まず香りが多彩であり、流石シーバスリーガルのブレンド力です。

 一方、テイストに関してはアメリカンライカスクの要素がしっかりと組み込まれています。全体の味を感じる時間は比較的短めで、ライらしいキレの良さで終わります。ただ、その短い時間の中に、バーボン樽由来のバニラから始まり、生姜やクローブ、そして胡椒等のスパイスさ等、思いの他、多彩な味わいが詰め込まれています。後半は辛口ですので、飲み飽きない感じも魅力ではないかと思います。

 本銘柄は、今までは並行輸入品のみでしたが、イオン系列が先行発売という名目で販売もされているので、気になる方はイオンで購入、または以下リンクからご購入可能です。

ストラスアイラ蒸留所について

引用元:Strathisla Brennerei - Whisky.de
 スコットランドに存在する蒸留所の中で、最も美しいと言われる『ストラスアイラ蒸留所』。風情があります。

 創業は1786年であり、スペイサイドの中では最も歴史のある蒸留所となっています。元々は、『ミルトン蒸留所』と呼ばれていましたが、1950年代にシーバスブラザーズ社が本蒸留所を買収し、『ストラスアイラ蒸留所』と名称を変更しました。

 本蒸留所で造られるウイスキーのほぼ全てがシーバスリーガル用であり、ほんの少しだけシングルモルトとして出荷されます。チャンスと余裕があれば購入してみる価値はあると思います。

 
 本蒸留所の敷地自体は非常に狭い為、蒸留所内で熟成は殆ど行っておりません。原酒の大部分は別のシーバス社が保有する、熟成庫に輸送され、そこで最新設備で集中管理して熟成を行います。まさに伝統と最新技術の両面により、シーバスリーガルのウイスキーは造られています。
 

テイスティング

 ストレートか、ハイボールがライの特徴が分かるという点では、お勧めの飲み方と私は思います。シーバルリーガル全般に言えますが、香りは多彩で楽しいのですが、強い香りではなく、繊細な香りですので加水した場合に、香りは削がれる傾向にあるとは思います。

 

■ストレート

 香りがまず楽しめます。リンゴ系のフルーツから、バニラ、ドライフルーツまで広く感じます。ブレンドの技術に驚かされます。奥に、若干焦げたパンのような香りを軽く感じます。

 テイストは、バニラや、香り通りのフルーティーから始まり、スパイス系(クローブ、生姜)を感じ、その後胡椒のような辛さ、そして最後はライの辛さとキレの良さで終わっていきます。よくも、ここまで多彩なテイストを喧嘩しないように掛け合わせられたなと思います。ありそうで、なかったブレンデッドウイスキーですね。

 

■少量の加水

 加水には弱いと感じてしまいます。香りの幅が狭まり、少しぼんやりします。テイストは後半の辛さを感じる時間が長くなるように感じます。香りを重視しないのであれば、よりドライなウイスキーとして楽しいとは思います。

 

■トワイスアップ

 好きな方はごめんなさい。香りは水にまけてしまい、テイストもぼんやりしてしまいます。他のテイストが減衰したことで、相対的にアルコールの刺激が強くなった?ように感じます。

 

■ロック

 美味しいのですが、特記すべき点がない位、普通なテイストです。後半の辛さを楽しむのがメインとなりそうです。 

 

■ハイボール

 炭酸のはじけるのに合わせて、フルーティーな香りが広がり、後半はキレが良くて飲み飽きず、すっきりした飲み口です。シーバスらしい甘さもあり、バランスが良いです。美味しいですね。

 

 以上、本日は日本でも人気の高い、『シーバルリーガルシリーズ』の『アメリカンライカスク』について、見て飲んで見ました。価格とのバランスを考慮すると、誰にでもお勧めする銘柄ではないですが、シーバルリーガルが好き、キレが良くテイストの幅が広いウイスキーを探しているという方は、購入する価値は十分あると思います。