ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【スコッチ】カティーサークプロヒビションを飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】カティーサークプロヒビションがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 ブレンデッドでありながらシングルモルトのような奥深さがを持ち合わせている『カティーサークプロヒビション』。本日は、コスパに優れた本銘柄について、見て飲んでいきたいと思います。

 

カティサークプロヒビションについて

カティサーク プロヒビション [ ウイスキー イギリス 700ml ]

 スコッチブレンデッドウイスキーに分類される『カティーサークプロヒビション』。アルコール度数は50%と他のウイスキーと比較すると高いですが、アルコールのアタックはそれほど感じず、加水やハイボール等でもバランスが崩れずおいしく飲めます。

 キーモルトはマッカラン等であり、その為シェリーやドライフルーツの様な味わいがベースになっています。また、ストレートで飲む場合、余韻はおそらく想像以上にスパイシーさを感じられると思います。一方加水することで滑らかになりますので、加水しながらお好みの味わいを探せるのは、本銘柄の醍醐味だと思います。

 元々カティーサークの躍進はアメリカ禁酒法時代に、市場調査を徹底的に行い、密輸したことが始まりになります。本銘柄はアメリカ禁酒法の終了から80年を記念して製造された銘柄になり、ボトルとコルクは当時の伝統を引き継いでおります。ブレンデッドでこれほど飲みごたえがあり、雰囲気も味わえる銘柄は珍しく、且つコスパに優れていると思います。コルクは雰囲気を醸し出します。

 

カティーサークの予備知識について

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カティサーク号

引用元:La policía británica sospecha que el incendio del 'Cutty Sark' fue provocado | Cultura | EL PAÍS (elpais.com)
 1869年に設計され、当時としては世界最速の帆船として貿易面で英国経済を支えてきた『カティサーク号』。中国から紅茶の輸入を行っていたため、別名『ティークリッパー』と呼ばれていました。

 遡ること、1923年代。アメリカは禁酒法時代であり、ロンドンの老舗食料雑貨店であるベリー・ブラザーズ&ラッド社(BBR社)が、禁酒法時代のアメリカ市場に商機を見出し、ウイスキーの輸出を検討します。徹底的に市場調査を行い、当時アメリカに密輸を沢山行っていたカナディアンとは違う商品で、且つニーズがあると考えた、『ライトで爽やか、且つ無着色』のウイスキーを生み出し、輸出を行います。これこそが、まさしく、今回ご紹介している銘柄である『カティサーク』です。当時のアメリカで柑橘系の爽やかさが非常に受けたとのことです。

 

テイスティング

 トワイスアップはボディが崩れますが、それ以外でしたらどの飲み方も魅力的です。 

 

■ストレート

 香りはそこまでなく、その点においては若干の物足りなさは感じますが、口に含むとドライフルーツやバニラのような味があり、アルコール度数50%の思えない程すっと飲めます。そして余韻はスパイシーで閉まる。これは危険。飲みやすいです。そこまでではないですが、アルコールのアタックは感じます。

 

■少量の加水

 香りが開き、甘さも増しました。良い。

 

■トワイスアップ

 若干ボディが崩れた感が否めません。

 

■ロック

 スパイシーさが強調され、潮感が少しやってきました。身が締まった感じで美味しい。

 

■ハイボール

 アルコール度数の高さによって、全く炭酸水に負けておらず美味しいです。爽やかさの中に、甘さも感じ、バランスはとても良いです。

 

 以上、本日はカティーサークシリーズの中でも『カティーサークプロヒビション』について見て、飲んで見ました。価格とのバランスを鑑みるに十分魅力的な銘柄です。