【1】ワイルドターキー レアブリードがどのようなウイスキーか理解できる
【2】各種飲み方でのレビューが分かる
本日は、クラシカルなバーボンで有名な『ワイルドターキー 』の中でも、力強い銘柄、『ワイルドターキー レアブリード』について見ていきます。やんごとなき芯のある美味しさです。
ワイルドターキー レアブリードについて
数あるバーボン銘柄の中でも、原料のコーン比率を低く設定し、スパイシーで力強い味わいが特徴なのが、ワイルドターキーシリーズになります。
ワイルドターキーの種類は多数ありますが、本銘柄はその中でも特に力強さを持っています。理由は、多くのワイルドターキーシリーズは101プルーフ(アルコール度数50.5%)に設定されているのに対して、本銘柄は樽出しから加水せず、ボトリングされます。その為、116.8プルーフ(アルコール度数58.4%)と高く、芯のある力強い味わいとなっています。
その他の製法については、原則ワイルドターキーシリーズと同じであり、とりわけ強く焦がされた樽を用いて熟成され、且つ熟成させる原酒は低アルコール度数で蒸留されたものであり、原料の本来の味わいを多く残していると言われています。
ボトリングされている原酒は、6年、8年、12年熟成されたものをブレンドしています。確か、本銘柄は輸出用として当初企画されリリースされましたが、現在では米国を含む多くの国で入手可能です。
この力強さと芯のある味わいは、疲れた日の自分を癒す為の必須アイテムです。ウイスキー初心者には、少し刺激が強すぎますが、きっといずれ必需品になる事間違いなしです。特に、ロックの味わいは格別です。さて、本銘柄を飲んで、明日も頑張りますか。
ワイルドターキー蒸留所について
引用元:Great Drams Whisky - Age Verification - GreatDrams
本蒸留所はケンタッキー州のローレンスバーグ地区に位置する蒸留所になります。蒸留所の創業は1869年であり、当初はワイルドターキー蒸留所という名称ではなく、リピィ蒸留所という名でスタートしました。その後、オーナーは点々と変わっていきますが、1893年のシカゴ開催のワールドフェアで『ケンタッキーを代表するウイスキー』に選出され、大きく躍進していきます。
しかし、その後ウイスキーにとっては暗黒時代の、禁酒法に翻弄されることとなり、飲料としてのウイスキーの製造は中止せざるを得ない状況に追い込まれます。しかし、禁酒法時代が終焉を迎えると、バーボンとしての伝統を守り続ける事に特に重点を置いて再度製造を開始し、現在の地位を築き上げました。
本蒸留所が製造する『ワイルドターキー』シリーズは、伝統的なバーボンを知るには最適な銘柄であり、本蒸留所の責任者ジミー氏は『私がこのボトルに詰めたものは、バーボンの伝統だ』とおっしゃってられます。是非、伝統的なバーボンを楽しんでみて下さい。
テイスティング
どの飲み方も美味しいのですが、ロック、ストレートがお勧めです。ストレートは自分に活を入れたい時に、ロックは頑張った自分を励ます時にお勧めです。
■ストレート
アルコール度数は高いですが、香り・テイスト共にネガティブな印象はなく、上手くまとまっています。
香りについては、全体的にトーンは低くしっかりかまえています。木の広がる甘み、オレンジピール系のビターさと爽やかさ等です。
テイストについても、香りと概ねイコールです。濃厚であり、最後にガツンと重厚感がやってきます。美味しい。原酒のブレンド割合は6年が高いのか、重厚感の中に軽やかさも含まれています。
■少量の加水
アルコールが揮発してくる感覚があります。香りテイスト共にストレートのまとまりある感じから、少し荒ぶれてくる感じです。美味しくは飲めます。
■トワイスアップ
アルコール度数が高いので、トワイスアップでも十分耐えられる美味しさです。オレンジピール等のほろ苦い感じが強くなってくるように思います。
■ロック
概ねストレートと同じですが、かなりまろやかになるので、アルコール度数を忘れて、飲み進めてしまいます。美味しすぎて、美味しすぎて、、今日頑張った甲斐があった。
■ハイボール
美味しいです。絶妙な酸味と甘みです。特に酸味の加減が良いのでどんどん飲めてしまいます。少しのピール感がアクセントに丁度良いです。