【1】バランタイン マスターズがどのようなウイスキーか理解できる
【2】各種飲み方でのレビューが分かる
『バランタイン マスターズ』は、ウイスキーを知り尽くした、マスターブレンダーの技術が光る特別な一本です。長期熟成モルトを贅沢に使用し、華やかさと芳醇さが両立したその味わいは、まさにウイスキーのプロが愛した至高のブレンドです。
バランタイン マスターズについて
『バランタイン マスターズ』は、バランタインのレギュラーラインナップの中で、特にマスターブレンダーの技術と伝統を色濃く体現する銘柄として位置づけられています。
この『マスターズ』という名は、歴代の熟練したブレンダーたちに敬意を表しており、特にバランタインを世界的ブランドへと押し上げた立役者、第3代マスターブレンダーである、ジャック・ガウディがプライベートで愛飲したとされる、理想の味わいを現代に再現したものです。
バランタインのラインナップは、『ファイネスト』をスタンダードとして、『マスターズ』『17年』『21年』『30年』等があります。マスターズは、『ファイネスト』よりも熟成感とリッチさを持ちながら、『12年』や『17年』とは異なる、ブレンダーの技術に特化した、個性を打ち出した銘柄です。
このウイスキーの核となるのは、バランタインの鍵を握る蒸留所から選ばれた長期熟成モルト原酒と、軽やかなグレーン原酒です。特に、重要な役割を果たしている、グレンバーギー由来のシトラスやオレンジのフルーティーさと、ミルトンダフ由来の柔らかい甘みが際立ちます。
グラスに注ぐと、あざやかな黄金色の中に、クリーミーな甘み、柑橘系のフルーティーなアロマが立ち昇ります。口に含むと、芳醇でありながらスムーズな口当たりが特徴で、熟成感と若々しい華やかさが絶妙に共存しています。
ストレートやロックでその複雑な風味をじっくり楽しむのはもちろん、豊かな香りを活かしたハイボールにしても、満足感は損なわれません。ブレンドの粋が凝縮された『マスターズ』は、バランタインの世界をより深く知るための、欠かせない一本です。
グレンバーギー蒸留所について

引用元:Glenburgie / Glencraig whisky - Speyside
スコッチウイスキーの聖地、スペイサイドに静かに佇むグレンバーギー蒸留所は、世界中で愛されるブレンデッドウイスキーの最高峰、『バランタイン(Ballantine's)』にとって、欠かせない原酒となっています。
1810年に創業し、長きにわたりブレンドの核を守り続けてきたこの蒸留所が生み出すシングルモルトは、フローラルでフルーティ、そしてバニラのようなスイートさを持つ、エレガントでふくよかな味わいが特徴です。この風味が、バランタインの複雑でバランスの取れた味の土台を築いています。
グレンバーギーの製法では、ノンピート(泥炭不使用)の大麦と敷地内の湧水を使用し、比較的短い発酵時間でフルボディのスピリッツを造り出します。近代的な設備が導入されていますが、これはバランタインの心臓部として、創業当初から変わらない酒質を高い生産能力で維持するためです。
生産量のほとんどがブレンドに回されるため、シングルモルトとしてのリリースは稀でしたが、近年は『グレンバーギー 』が公式リリースされ、ウイスキーファンから高く評価されています。
テイスティング

守備範囲は広く、ストレートからハイボールまで楽しめます。それぞれの飲み方によって特徴が異なるので、色々試してみるのをお勧めします。全体的にバランスが良く、華やかに仕上がっています。
■ストレート
香りについては、全体的に軽快であり、熟した赤りんごや洋ナシのようなフルーティーな熟成感、そしてネーブルオレンジのような甘い柑橘系の風味やシトラスの様な爽やかさを感じます。加えて、ブラウンシュガーやカラメル等の甘みもあります。
テイストについては、香りから受ける印象とほぼ同じです。香りから受ける印象よりも、バニラやカラメルの要素を気持ち強めに感じます。余韻には、ほんのり柔らかいピートと共に、柑橘系の味わいが続きます。
■少量の加水
加水する事で、バーボン樽の要素が強調される様に感じます。具体的には、焦がしたカラメル等のニュアンスが強調されます。
■トワイスアップ
基本的に少量の加水と同様の傾向です。
■ロック
フローラルな香りが穏やかになり、はちみつとバニラの甘さを中心に、まろやかに感じられます。シトラスの様な爽やかさが際立ち、全体的に軽やかでクリーンな印象になります。氷が溶けてもバランスが崩れにくいので、最初から最後まで楽しめます。
■ハイボール
華やかなニュアンスを感じつつ、ブラウンシュガーとカラメルの甘みを感じる、ハイボールになります。後味にはオレンジ系の爽やかさがあり、良いです。
他のバランタインシリーズと比較し、柑橘系の華やかさと柔らかい甘みを感じる銘柄です。あえて熟成年数の若いウイスキーを組み込むことで、厚みのある華やかさを生み出しているのかな、と思います。
バランタインの代名詞的銘柄であり、『ザ・スコッチ』と呼ばれる程、完成度が高いのは『バランタイン17年』です。ウイスキー好きで知らない人はいない程、有名であり、傑作です。
