ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【アメリカン】I.W.ハーパー カベルネ カスク リザーブを飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】I.W.ハーパー カベルネ カスク リザーブがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 カベルネ・ソーヴィニヨンといえば、赤ワインの王様。もしその香りがバーボンに加わったら?『I.W.ハーパー カベルネ カスク リザーブ』は、バーボンをカベルネ樽で後熟させた、ワインを感じる魅力的なウイスキーです。

 

I.W.ハーパー カベルネ カスク リザーブについて

引用元:I.W. Harper Cabernet Cask Reserve Bourbon Review

 『I.W.ハーパー カベルネ カスク リザーブ』は、アメリカンウイスキーの伝統と、ワイン醸造の洗練された技法が融合した、他に類を見ない特別な一本です。バーボンとカベルネ・ソーヴィニヨンの個性が織りなす、芳醇な物語を楽しめます。

 このユニークな味わいは、丁寧な製造工程から生まれます。まず、厳選されたバーボンは、焦がした新樽のアメリカンオーク樽で最低4年間じっくりと熟成されます。この期間に、バーボンらしいバニラ、キャラメル、オークの香りが育まれます。

 しかし、このウイスキーの真価はここからが本番です。熟成を終えたバーボンは、さらにカリフォルニア産カベルネ・ソーヴィニヨン樽(赤ワイン樽)に移され、独自の追熟期間に入ります。この過程で、バーボンはカベルネ樽が持つダークベリーやブドウ、タンニン、そしてほのかなスパイシーさを吸収し、新たな層の複雑さを獲得します。

 香りは、熟したダークベリーやチェリーといったフルーティーさ、バーボン由来のバニラやカラメル、そしてかすかなスパイスが背景で調和します。口に含むと、最初に感じるのはバーボンの優しい甘さ。それに続き、カベルネ樽からくるブドウの凝縮感や、ビターチョコレートのような風味が現れます。なめらかでシルキーな舌触りの後、フィニッシュは長く、心地よいタンニンの余韻とともに、ドライな印象を残します。

 本銘柄は、ストレートでその繊細な変化を楽しむのが魅力です。また、ロックにすることで、香りが閉じ込められ、よりタンニンやフルーツの風味が際立ちます。バーボン愛好家はもちろんのこと、普段ウイスキーをあまり飲まないワイン好きの方にも、ぜひ一度お試しいただきたい銘柄です。(本記事リリース時点では、数量限定販売品となっています)

 

 

バーンハイム蒸留所について

引用元:Heaven Hill Distillery: History, Mash Bills and More - The Whiskey Jug

 アメリカンウイスキーの世界で、バーンハイム蒸留所はユニークな存在です。その歴史は、アメリカを代表する蒸留所の一つ、ヘヴン・ヒルと深く結びついています。

 1996年、ヘヴン・ヒル蒸留所は火災で焼失しましたが、バーンハイム蒸留所を買収し、生産を再開しました。この決断が、今日のバーンハイム蒸留所の成功につながっています。

 バーンハイム蒸留所は、ヘヴン・ヒルの主要ブランドを数多く生産しています。特に有名なのは、プレミアムバーボンである『I.W.ハーパー』です。

 また、自社名を冠した『バーンハイム・オリジナル』も製造しています。これは、ライ麦の代わりに小麦を主原料とした、まろやかで優しい味わいが特徴です。アメリカンウイスキーの新たな可能性を示す、ユニークなウイスキーと言えるでしょう。

 更に、バーンハイム蒸留所は、禁酒法時代に数少ない、薬用ウイスキーの製造を許可された歴史を持っています。これは、品質と信頼性へのこだわりを物語っています。

 

 

テイスティング

 ストレート、ロック、ハイボールがお勧めです。これらの飲み方はどれも非の打ちどころがないです。

 

■ストレート

 香りは、少しツンとしたアルコール感を感じつつ、熟したダークベリーの様なフルーティーさ、バーボン由来のバニラやカラメル、そしてかすかにスパイス感があります。どことなく、ブドウの要素を感じます。

 テイストについては、最初に感じるのはバーボンの優しい甘さと少しのバーボンらしいインク感。それに続き、カベルネ樽からくるブドウの凝縮感や、ビターチョコレートのような風味が現れます。なめらかでシルキーな舌触りの後、フィニッシュは長く、タンニンの渋みとともに、温かいながらドライな印象を残します。少しオリーブの様なニュアンスも感じます。

 カベルネ・ソーヴィニヨンはタンニンが豊富な品種と言われており、確かに赤ブドウのタンニンを深く感じる、趣深い味わいです。流石、I.Wハーパーですね。奥深くて美味しいです。タマゲタ。

 

■少量の加水

 これはこれで趣深いです。タンニンの渋みやスパイシーさが出てきます。ブドウ由来のスパイス感ですので、他の銘柄で感じる、所謂スパイシーさとは一線を画します。どことなく、ブドウ要素をウイスキーで感じる事ができるのは革新的ですね。

 

■トワイスアップ

 加水が多いと、間延びする味わいになるので、飲み物としてあまり美味しくないです。加えて、本銘柄の良さが迷子になってます。

 

■ロック

 よりワインを思わせる、タンニンやフルーツの風味が際立ちます。後半は、I.Wハーパーが持つ、まろやかな甘みが心地良いです。ストレートと同じくらいロックは素晴らしいです。文句の付けようがないです。

 

■ハイボール

 ハイボールでこの複雑さを出せるのか、、と思う位、個人的には好きです。レーズンの様な甘みをしっかり持ちつつ、後半は少しのドライ感とバーボンらしい柔らかい甘みです。

 

 この銘柄は、バーボン好きの方にとって、買わない選択肢は無いですね。加えて、ワインは好きだけれど、ウイスキーは、、、という方にもトライしてもらいたいです。

 
 やはり、この素晴らしい味わいを支えているのは、I.Wハーパー自身です。ある程度ご年配の方でしたら、知らない方はいない位の銘酒であり、高級クラブ等でも取り扱いが多いです。それだけの価値はあります。
 若い方にとっては、古臭い見た目に感じるかもですが、本当に良き物は、今も昔も変わらずあり続けるのです。是非経験としてお試しあれ。