【1】ジャック ダニエル テネシーハニーがどのようなウイスキーか理解できる
【2】各種飲み方でのレビューが分かる
本日は、かの有名なジャック ダニエルが手掛けるフレーバードウイスキー、『ジャック ダニエル テネシーハニー』について見ていきます。ジャック ダニエルのウイスキーをベースに、自然で優しいハチミツの味わいが付加されている、上品な銘柄です。
ジャック ダニエル テネシーハニーについて
本銘柄は、通常のジャックダニエルをベースに、ハチミツの風味を加えた、ウイスキーになります。(所謂、フレーバードウイスキーであり、税法上はリキュール扱い)
フレーバーが付加されたウイスキーは、各メーカー、様々な種類をリリースしていますが、ハチミツのフレーバーは特に人気が高く、その中でも本銘柄は特に支持されています。
支持される理由は明確で、他のハチミツフレーバーよりも自然なハチミツの甘さを楽しめる為であり、メーカー自身も『天然のハチミツ由来』と言う言葉を用いてプロモーションしています。直接メーカー確認はできていませんが、おそらく天然のハチミツを使用していると思われます。
確かに、自然で上品な甘みがあり、ハイボール等では甘いお酒が得意でない方でも楽しめるポテンシャルを兼ね備えています。また、ジャックダニエルがベースとなっている為、甘い中にもすっきりとした味わいも残っており、ジャックダニエルとしてのアイデンティティを保っています。
普段ウイスキーしか飲まない方は、甘みをしっかり感じる、ストレートやロックで本銘柄を飲み切る事は難しいとは思いますが、是非ハイボール(炭酸でもジンジャエールでも)で飲んで頂きたい銘柄です。ハマる方は多いと思います。
甘いお酒好きの方でしたら、ロックがお勧めです。アイスをその上に浮かべたら、一日頑張った自分へのご褒美デザートの完成です。
ジャックダニエル蒸留所について
ジャックダニエル蒸留所はアメリカのテネシー州ムーア群リンチバーグに位置しております。創業者のジェスパー・N・ダニエルは1850年に貧困な家庭に生まれ、7歳の時に家族の友人に預けられることとなります。そして教会の牧師であり、蒸留所のオーナーであったダン・コールに雇われ『チャコールメローイング』によるウイスキー造りを習得していきます。1866年に20歳になったジャックは、アメリカ政府登録第一号となるジャックダニエル蒸留所を設立します。
1904年にはOld No.7をセントルイス万国博覧会で出品し、世界各国のウイスキーで唯一金賞獲得し、世に知れ渡る事となります。しかし、その後の禁酒法時代により事実上の閉鎖に追い込まれ、後にブラウン・フォーマン株式会社に買収され、再開されて現在に至ります。
ちなみに、テネシー州ムーア群は禁酒法時代の影響を現在でも受けており、Dry County(禁酒群)、要は酒類の販売が禁止されている地域の一つです。その為、ジャックダニエルを飲みたければ、ムーア群外で購入する必要があります。禁酒法前から蒸留所は存在していたので仕方ないのでしょうが、なんとも不思議な状況です。※蒸留所内のお店では購入できます。
テイスティング
甘めのお酒好きの方にはロック、普段ウイスキー以外は飲まないという方にはハイボールをお勧めします。
■ストレート
香りは、ジャック ダニエルらしい、チャコールメローイング由来のすっきりとした雰囲気の中に、ハチミツのコクと甘みがメインです。ほんの微かにナッツのような風味も感じます。アルコールの刺激は殆どないです。
テイストについては、香りの印象よりもハチミツの甘みがあり、ウイスキーではなく、所謂我々が持っているイメージのリキュールだなという印象です。後半の一部にジャック ダニエルのすっきりした面影を感じます。
甘めのお酒好きな方にとっては、自然な甘みでとても良いと思います。ウイスキー好きにとっては、ストレートでは甘すぎて飲みきれないかもしれないです。
■少量の加水
少しの加水では、ストレートと大差がないです。
■トワイスアップ
ストレートよりも濃度が下がるので飲みやすくなる印象です。
■ロック
甘めのお酒好きの方が対象というのは、ストレート同様変わらないです。マイルドになるので、より飲みやすい仕上がりとなります。バニラアイス浮かべたりしたら大人のデザートになりそうです。
■ハイボール
ウイスキー好きでも楽しめるようになります。爽やかな口当たりと優しいハチミツの甘みが口に広がります。
私個人はこの飲み方1択であり、この飲み方の為でしたら、ボトルはリピート購入できます。ジンジャエールやコーラで割るのもお勧め。少し甘い余韻が残るので、人によっては、この部分が苦手かもしれません。