ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【アイリッシュ】ブッシュミルズ10年を飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】ブッシュミルズ10年がどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 本日は、アイリッシュウイスキーの中で最も歴史を持ち、モルト感あふれる中にバーボン樽メインの甘さも加わった、『ブュシュミルズ10年』について見て、飲んでいきたいと思います。アイリッシュの中でも、最も勢いのあるシリーズになります。

 

ブッシュミルズ10年について

【お祝い 誕生日 プレゼントに】ブッシュミルズ シングルモルト 10年 アイリッシュウイスキー 700ml

 本銘柄はアイリッシュシングルモルトに分類され、原酒を主にバーボン樽で熟成させた柔らかな甘みを持ったウイスキーになります。

 アイリッシュの伝統製法である、ノンピートで発芽していない大麦を一部原料として使用し、3回蒸留することで、まろやかでオイリーな舌触りと、モルトの甘さ自体も兼ね備えた優しい味わいとなっています。

 しかし、ただ甘さが詰まっているだけでなく、スパイシーさと、ミントのような爽快感を後半に感じれるのが魅力となっており、飲みやすく、且つ飲み飽きません。

 ブッシュミルズシリーズ全般に言える事ですが、原料の品質に特に力を入れており、その中でも大麦についてはノンピートの良質なものを使用している為、モルトのやさしい甘みを存分に味わえます。スコッチで言う、『ブルックラディー蒸留所』のアイリッシュ版といった所でしょうか。

 ウイスキーをあまり飲みなれていない方から、沢山飲んできて、重めのシングルモルトから離れて違う酒質のウイスキーを味わいたいという方まで幅広い層にお勧めの銘柄です。近年のアイリッシュウイスキーの質は非常に良く、その中でも『ブッシュミルズシリーズ』は特に魅力に溢れています。

 シングルモルトとしてのラインアップは主に、本銘柄の10年に加え、12年、16年、21年であり、年数が上がるにつれて複雑で多彩なテイストになっていきます。まずはスタンダートの10年をお試しいただくと、『ブッシュミルズ』とはどのような特徴を持っているのかについて理解でき、本シリーズを楽しめると思います。

 

ブッシュミルズ蒸留所について

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引用元:北アイルランドのオールド・ ブッシュミルズ蒸留所、400年以上の歴史を感じよう|TapTrip 

 諸説ありますが、世界最古の蒸留所として有名なブッシュミルズ蒸留所。創業年は当時のイングランド国王であったジェームズ1世から蒸留所免許を賜った1608年。ブッシュミルズ蒸留所は1885年に一度、火災により焼失しており、現在の蒸留所は再建されたものになります(上記写真)。この蒸留所で原料の処理~ボトリングまで一貫して行われており、伝統を大切にしながら高い品質を保っております。

 特に、アイリッシュは他のウイスキーと比較しても、消費量が低迷する苦しい時期を長らく歩んできており、本蒸留所も例外ではありませんでした。しかし、実直に品質の高いウイスキー造りに一貫して取り組んできており、低迷期から比較すると3倍以上の消費量を現在では確保しています。そして、その人気は更に勢いを増しています。

 ブッシュミルズ蒸留所は北アイルランドに位置し、北アイルランドの人々の暮らしになくてはならない存在となっています。それが良くわかる例として、ブッシュミルズ蒸留所誕生400年を記念して、旧ブッシュミルズ蒸留所が描かれた紙幣が発行されました。

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引用元:10ポンド券(アイルランド銀行発行 2019年発行) < 北アイルランド < 海外通貨 < 文鉄・お札とコインの資料館 (buntetsu.net)

 

テイスティング

 モルトの甘みを感じれる飲み方として、ストレート、またはハイボールがお勧めです。ストレートに飲みなれていない方でも、比較的飲みやすいと思います。ハイボールでは優しい甘みと爽快感を存分に楽しめます。

 

■ストレート

 上質なモルトを使用している為、モルト由来の穀物の香りに、バーボン樽由来のバニラ、ハチミツのほのかな甘さ、そして洋ナシのような果実感も感じる事ができます。ただ、一辺倒に甘い香りではなく、少量のスパイシーさも感じます。

 テイストは、香り通りであり、アイリッシュらしい軽い酒質とオイリーさの中に、モルト、バニラ、ハチミツの柔らかな甘みを感じた後に、スパイシーっぽさがあります。 

 後味は、キレが良く、ミントのような清涼感を感じます。すいすい、怖いくらい飲めてしまいます。水、大麦、樽、全て上質のものを使用している事を強く感じます。大満足です。

 

■少量の加水

 加水すると、香り、テイスト共にスパイシーさが強調されるように思います。マッカラン系のスパイシーさを好む方はおそらくお好きなのではないかと思います。主にバーボン樽で原酒が熟成されていますが、もしかするとオロロソシェリー樽の原酒も一部合わせているのかなと想像できます。(公式には主にバーボン樽とだけの記載であり、真価は不明)どちらかというと、アダルティーな味わいに傾斜します。

 

■トワイスアップ

 香りはバニラとモルト感がメインです。とはいっても、そこまで香りが立つ訳ではなさそうです。テイストはモルトの甘さが優しく口に広がります。通常のブッシュミルズの味わいに、よりモルト感を強調した感覚です。

 

■ロック

 香りは弱いですが、青りんごと洋ナシの合わさったような感じです。テイストはモルトの甘み中心ですが、よりキレのあるすっきりした味わいです。最後の清涼感もアップしています。少々の渋みも感じます。

 

■ハイボール

 モルトの甘みとレモングラスの様な爽快感のあるハイボールです。後味は、すっきりしているのですが、バーボン樽由来のはちみつのほのかな甘みも感じます。食中酒としても申し分なさそうです。レモングラスを実際に入れて飲んで見ると、より爽快感があり、良かったです。

 

 以上、本日はアイリッシュウイスキーの中でも勢いがあり、品質もトップクラスの『ブッシュミルズ10年』について、見て飲んでみました。女性の方や、ウイスキーを飲みなれていない方でも飲みやすく、飲み飽きない銘柄ですので気になった方は是非、この機会にお試ししてみてはいかがでしょうか。

 
 また、アイリッシュの理解を深める上で、押さえておきたい銘柄を以下にまとめております。是非、参考にしてみて下さい。