ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【アメリカン】ノブクリーク シングルバレルを飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】ノブクリーク シングルバレルがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方でのレビューが分かる

 

 『バーボンはどれを飲んでも同じ味がする』。その様な印象を持たれている方にこそ、是非飲んで頂きたい銘柄、『ノブクリーク シングルバレル』。本銘柄を飲めば、バーボンの概念が大きく変わると思います。それではバーボンの旨味が凝縮された本銘柄を見て、飲んでいきましょう。

 

ノブクリーク シングルバレルについて

バーボンウイスキー ノブ クリーク シングルバレル [ ウイスキー アメリカ合衆国 750ml ]

 バーボンウイスキーを知る上で、欠かすことのできな銘柄『ノブクリークシリーズ』。バーボンとしては長い9年の熟成を行い、アルコール度数も銘柄によって異なりますが、50%~60%と力強く、且つ滑らかでもある銘柄です。基本的な銘柄は『ノブクリーク』になりますので、詳しく知りたい方は、以下リンクを参照ください。

chikurya-whisky-tokidokiwasyoku.com

 

 本銘柄のアルコール度数は60%であり、主なウイスキー(アルコール度数40%)と比較するとかなり高いことが数字上から理解できます。しかし、実際飲んで見るとアルコールの嫌な刺激等は少なく、むしろアルコール度数が高いことで力強さが増し、欠かすことのできない重要な要素になっています。

 テイストは、非常に濃厚なキャラメルとアーモンドとのコラボレーションが主であり、そこにベーリー系の甘酸っぱさも感じ取れます。流石、アメリカンという感じで、それぞれのテイストがはっきりくっきり感じ取れる、分かりやすい美味しさです。加水していくとベーリー系のテイストがより顔を出してきます。

 通常の『ノブクリーク』と比較すると、よりキャラメル感と力強さが強調されております。シングル(30ml)を1杯飲むだけで十分満足できるので、そういう観点では非常にコスパも良いです。今まで買ったウイスキーの中でも、5本指に入る、価格に対しての満足感が高い銘柄です。

 

ジムビーム蒸留所について

引用元:Jim Beam Distillery - Whisky.com

 おそらく多くの方が一度は聞いたことがるウイスキーであり、蒸留所名にもなっている『ジムビーム』。バーボンウイスキー世界売上No1.であり2014年にサントリーホールディングスが1兆7千億円弱で買収したニュースは当時大きく取り上げられました。流石サントリー。ジャパニーズ、スコッチ、アリッシュ、そしてバーボンと幅広く勢力を拡大しています。

 サントリーが現代的なCMを沢山放映しているので、比較的新しい蒸留所なのかな?と思われる方も多いかも知れませんが、本蒸留所の歴史は古く、200年以上前の1795年頃にはウイスキー造りを既に行っていたと言われています。本蒸留所はアメリカ最古の蒸留所である『バッファロートレース蒸留所』と共に、バーボンウイスキーの基礎を作ってきたと言っても過言ではありません。

 創業者は18世紀にドイツからアメリカに移住したヨハネス・ヤーコブ・ベーム氏であり、一族経営で現在まできております。本蒸留所からリリースされるウイスキーブランド名には蒸留所歴代オーナーの名前が採用されるケースが多く、例えば、4代目のジェームス・B・ビーム氏から、『ジムビーム』。6代目のブッカー・ノー氏から『ブッカーズ』と名付けられました。

 

テイスティング

 どの飲み方も良い点が多数あります。後は好みですが、私はロックが好きです。皆さんはどのような飲み方がお好きでしょうか?

 

■ストレート

 香りは原則、通常の『ノブクリーク』と同じです。オーク樽由来の木香と甘いバニラとナッツの香りが中心です。他のバーボンと比較すると甘めの傾向です。その奥に木由来のスパイシーな香りも感じます。

 テイストはずっしりしたアルコールのボディーブローと共に、キャラメルと香ばしいナッツのテイストがはっきりくっきりやってきます。若干べーリーな感じがあります。強めのお酒(ウォッカやテキーラ等)が好きな方には合う飲み方です。そうでない方には少しパンチが強すぎるかもです。

 

■少量の加水

 キャラメルの甘みがストレート比較して、ぐっと広がりました。ベリーの甘みと少しの酸味が良い働きをしています。ストレートよりも、感じ取れる味わいの幅が広がるので、よりお勧めです。力強さは健在です。

 

■トワイスアップ

 トワイスアップにしても、全くボディが崩れません。少量の加水とのテイスト変化はあまりないと感じるので、後は好みだと思います。

 

■ロック

 ストレート比較して、甘みが増して濃厚さを感じます。飲みやすいですし、もはや飲むデザート。アイスと合わせて飲んでも良し、ロックに浮かべても良し、アイスにかけても良し。疲れた一日の終わりには、最適です。

 

■ハイボール

 優しい甘みが口一杯に広がります。ベーリーの酸味もアクセントに良いハイボールです。美味しいですね。

 

 以上、本日は『ノブクリークシリーズ』の最高峰銘柄『ノブクリーク シングルバレル』を見て、飲んで見ました。バーボンの良さが分からない、どれを飲んでも同じと感じる方には是非、飲んでい頂きたい銘柄です。本銘柄を知らずに、バーボンの好き嫌いを判断するのは勿体ない!