【1】『ミズナラ風 ジャックダニエル シングルバレル』の作り方が分かる
【2】ウイスキーの新たな飲み方がわかる
ジャパニーズウイスキーにおいてミズナラ樽で熟成されたウイスキーはメジャーですが、バーボン(テネシー含む)においてはほぼ存在しません。しかし、ウイスキー飲みとしては諦められないので『ミズナラの特徴がかすかに感じる ジャックダニエル シングルバレル』を工夫して飲んでみようと思います。
ミズナラ樽熟成の特徴
引用元:ミズナラの木 – 大沼発見ナビマップ|まるごと大沼 (onuma-guide.com)
ミズナラ樽で熟成した場合に、どのような特徴のウイスキーになるのでしょうか?
ホームページで調べると、『オリエンタルな風味になる』と表現されていることが多いですが、『そもそもオリエンタルってなんやねん?!』とつっこみたくなる位想像ができないです。是非、皆さんも大切な食事の場面で『この料理、オリエンタルですね!』ってワード使ってみて下さい。キマルと思います。
さて、話を戻してもう少し分かりやすく表現すると、ミズナラを使用することで、ウイスキーがより繊細になり、スパイシーさがテイストに加わる傾向にあります。且つ、スパイシーさは最後の余韻で来ます。
つまり、①繊細さ、②スパイシーさ をバーボンで強調できれば、ミズナラ風味を付加できると解釈できます。
作り方/テイスティング
■特徴をどう表現させるか?
簡単な手法で①繊細さ をバーボンで表現させるのはなかなかハードルが高く、良いアイデアが浮かびません。それはなぜか。バーボンは樽をしっかり焼き焦がした新樽を使用する為、力強さが売りだからです。その為、繊細さを兼ね備えている銘柄をチョイスする必要がありそうです。
そうです!バーボンと同じにするなとファンからは言われそうですが、ジャックダニエル銘柄は繊細さを元から兼ね備えています。理由はチャコールメローイング製法というものにあります。詳細は以下を参照ください。
chikurya-whisky-tokidokiwasyoku.com
次に、②スパイシーさ をどのように表現するか...
人の味覚は、基本アルコール度数が高いと辛いと判断する傾向にあるので、この辛いを上手くスパイシーに持っていければ、ミズナラ風味となる可能性があります。辛いとスパイシーは近い味覚に分類される為、辛いと感じる手前に調整できると、スパイシーと誤認できる可能性が高まる訳です。
アルコールは開封してから、時間と共にアルコールが気化していきます。また、温度が高いと気化具合が早く、冷やすと気化にブレーキがかかります。
この状態を味覚に置き換えると、一定量の気化具合であると、スパイシーと感じ、それ以上になるとアルコールの刺激が強いと感じるかな、と経験上考察します。
つまり、良い気化具合までウイスキーを温めて、良い気化状態をキープして飲むと『スパイシー』≒『ミズナラ風味』と感じれる可能性がある訳です。
さて、それでは、作っていきます。
■作る
原則、急激に温めるとアルコールが一気に飛び、風味も損なう為、おそらく人肌に温める位がよいと思われます。ちょうどお風呂上りのお湯が湯舟にありますので、利用してみます。
我が家の設定温度は38℃前後といったとことでしょうか。それでは、今回は、『ジャックダニエル シングルバレル』を使用してみます。
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こいつをグラスに注いで、湯舟に浮かせます。私はその間にドライヤーします。
とても楽しそうに、浮かんでいます。約10分程放置します。2分おきに香りを確かめてみましがた、投入して5分までは気化速度が早く、むせるようなアルコール臭でした。その後、10分頃には安定してきました。
それでは、飲んでみましょう。若干、ウイスキーがさらっとした感じになりました。人肌に温かいです。それではテイストは....
予定通り、ウイスキーの辛味が若干強くなり、確かになんとなくミズナラの要素が感じれるスパイシーさになりました。ミズナラではないので、まだまだ探求は必要そうですが、方向性は間違っていなさそうです。口に含んでも気化速度がストレートと比較して早いので、上記のように感じると思われます。
以上、『ミズナラ風 ジャックダニエル シングルバレル』を作って飲むでした。本銘柄、ジャックダニエル好きにはドはまりすると思いますので、まだ飲まれたことのない方は是非。