【1】キルホーマン・マイキヤーベイがどのようなウイスキーか理解できる
【2】各種飲み方でのレビューが分かる
アイラ島で最も新しい蒸留所で製造される『キルホーマン・マキヤーベイ』。蒸留所自体の規模は、他と比較するとまだ小さいですが、近年のアイラブームもあり、大きく躍進しています。そんなキルホーマン蒸留所で製造される『キルホーマン・マキヤーベイ』とはどんな銘柄なのでしょうか。見て、飲んでいきたいと思います。
キルホーマン・マイキヤーベイについて
スコッチウイスキーの革命児、『キルホーマン・マキヤーベイ』。アイラモルトウイスキーは10年以上熟成する必要がある、という常識を覆した銘柄になります。スモーキーやヨードの中に、フルーティー且つフレッシュさを兼ね備えており、3年間バーボン樽で熟成後、オロロソ樽で6か月熟成されており、他のヘビー系のアイラモルトとは一味違ったテイストを持っています。加水すると、酸味のあるバーベキューソースのような味が表れてきます。
本蒸留所・銘柄は原料にかなりこだわりを持っており、原料の自家栽培とフロアモルティングを行っています。その為、本銘柄を口に含んだ際にも、麦芽の味を感じる事ができます。ちなみに、自家栽培とモルトスターのポートエレン製の麦芽の両方を使用しており、自家栽培がフェノール値20ppm、ポートエレン製が50ppmのヘビーピートとなっています。
『マイキヤーベイ(Machir bay)』とはアイラ島の中でも最もきれいなビーチであり、この海を眺めながら『マキヤーベイ』飲めたら幸せですよね。私はだいぶ前に、1度だけ行った事がありますが、その際になぜか『カネマラ』を飲んだ記憶があります。完全に喧嘩売ってますよね..(その時は、キルホーマン蒸留所自体なかったのでお許し下さい)
引用元:Sunny Machir Bay in April, Isle of Islay | Islay Pictures Photoblog
キルホーマン蒸留所について
引用元:Neue Seite 1 (neuseeland-virtuell.de)
キルホーマン蒸留所は2005年に、アンソニー・ウィリス氏によって創業を開始しました。蒸留所は、以下の地図の通り、アイラ島北西部に位置し、農場の建物を一部改修することで蒸留所としてオープンしました。
本蒸留所の最大の特徴は、原料の栽培からウイスキーのボトリングまでを100%アイラ島で実施している点にあります。アイラモルトと一括り表現されますが、他の蒸留所では原料はアイラ島外であったり、熟成をアイラ島外で行ったりする為、100%アイラで製造している蒸留所は、『キルホーマン蒸留所』位です。近年、キルホーマンの銘柄は人気が出ている為、100%アイラを守り切るのか、供給の安定化を優先して路線変更するかは一つの注目ポイントです。
上記は、キルホーマン蒸留所のポットスチルとなります。奥の赤色のポットスチルが初留用、手前の青色が再留用となります。再留用はひょうたん型の形状です。容量はアイラの中では最小ですが、近年の人気もあり、同様のポットスチルがもう2基追加されています。
テイスティング
どの飲み方でも美味しいですが、ストレートがマキヤーベイを良く知れる飲み方かな?と思います。
■ストレート
香りは、若い原酒のアルコールの刺激と共に、ピートとヨードの香りがします。その中に若干のバーベキュー感とバーボン樽由来?のバニラビーンズのような香りもします。テイストは甘さと共に、スモーキーさがガツンと来ますが、アードベックのような荒々しさは感じません。色々詰まってますね。
■少量の加水
酸味のあるBBQソース。若干、我が家のお仏壇の香りがします。(誉め言葉)少しヨード感が顔を出してきました。ストレートと比較して飲みやすくなり、複雑でいて優しい。
■トワイスアップ
ヨード感と、ピート感の主張が優しさとともに溢れてきました。トワイスアップでも
バランスが崩れないのが素晴らしい。若いので若干の渋みみたいのは許せる。
■ロック
若いことによるアルコールのアタックが和らいで飲みやすいです。奥の方で、リンゴのようなフルーティーさがある、BBQのお酒。
美味しいです。甘さとスモーキーさが爽やかに喉にきます。余韻のヨード感がラフロイグに似てると個人的には思います。
以上、本日は『キルホーマン・マキヤーベイ』を飲んで見てみました。好き嫌いはある程度分かれる銘柄ですが、アイラ好きにはたまらない一品ですね。