ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【スコッチ】バンフ蒸留所について(閉鎖蒸留所)

【1】バンフ蒸留所について理解できる

 

 かつては、英国議会に納入されていた銘酒を製造していた、『バンフ蒸留所』。どのような蒸留所であったのかについて本日は見ていきたいと思います。

 

バンフ蒸留所について

引用元:banff destilary - Bing images

 バンフ蒸留所は1824年に設立され、1863年に元の場所から2キロ程離れた場所にジェームスによって新しく建て替えられます。その蒸留所では英国議会に納入される程、一定の評価を得ている銘柄を製造していました。

 1877年に蒸留所が火事に見舞われ、製造を一時的に中止する事となりますが、6か月後に再建を果たし生産を続けます。その後も継続して一族経営を続けていきますが、ウイスキー需要自体の落ち込みにより、小規模で体力のなかったバンフ蒸留所は1932年に倒産に追い込まれます。

 同年にDCL社がバンフ蒸留所を買収しますが、第二次世界大戦等による生産は殆ど行われていなかったようです。戦後、再度ウイスキーの製造を再開しましたが、蒸留所の爆発事故等や火災に見舞われ、1983年最終的にDLC社が閉鎖を決定しました。そして、閉鎖後に火災が起き、蒸留所自体がもう無くなってしまっています。事故や火災が多く、スコットランドでは最も不運な蒸留所と言われています。

 

バンフの街並み

引用元:バンフ (スコットランド) - Wikipedia

製造していた主な銘柄

引用元:Banff 1974 - Bot.1980s - Connoisseurs Choice Scotch Whisky : The Whisky Exchange

 東ハイランドらしく、フルーティーでスイートな銘柄。香りはグレンフィディックに近い感じの洋ナシ感があり、加水するとバニラっぽくなります。テイストも香り通りです。しかし、その中に、かすかにスパイスを感じます。 

 

 以上、本日はバンフ蒸留所について見てみました。スコットランドのウイスキー造りの歴史は古い為、まだ多くの閉鎖蒸留所がありますので、今後ご紹介いたします。