【1】メーカーズマークの特徴が理解できる
【2】メーカーズマーク(バーボン全般)が出来上がるまでの工程や様子が理解できる
国内でも非常に知名度の高いメーカーズマーク。ボトルからして優しい雰囲気を醸し出しています。どのような特徴があり、どのように製造されるのでしょうか。画像を交えながら解説致します。
メーカーズマークの特徴について
引用元:クラフトウイスキー メーカーズマーク サントリー (suntory.co.jp)
かわいいボトルにハチミツの様に濃いめの琥珀色のバーボンウイスキー。おそらく多くの方がスーパーや酒屋で一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
本銘柄の最大の特徴はバーボンでありながら、主原料の一つであるライ麦を使用せず、代わりに冬小麦を使用している点にあります。ライ麦はスパイシーさを生み出す特徴がありますが、代わりに冬小麦を使用することで、他のバーボンよりも柔らかい甘さを持つウイスキーとなっております。
香りはオレンジやメイプルシロップのような優しい甘さがあり、テイストは香りの通りスイートで且つスムーズ。穀物の風味も多分に残っており、優しい味わいとなっています。一方で、見た目とは裏腹にアルコールの刺激は強めで、ストレートで飲んだ場合、アルコールが鼻を抜けるのが特徴的です。まさにツンデレタイプです。いやデレツンかもしれないです。
メーカーズマーク蒸留所について
引用元:赤い封蝋でおなじみ!『メーカーズマーク』の蒸留所を訪れました | イエノミスタイル 家飲みを楽しむ人の情報サイト (ienomistyle.com)
アメリカらしく、バーボンの蒸留所は大規模工場的なものが多い中、メーカーズマーク蒸留所は昔ながらの手づくりにこだわった、なんだか『くまのぷーさん』に出てきそうな佇まいとなっています。
有名なのはキャップから滴る赤い封蝋は手作業で行われており、世界に同じ形状は存在しないものになります。ここからも、メーカーズマーク蒸留所が大切にしていることが垣間見えます。
引用元:ラインナップ|クラフトウイスキー メーカーズマーク サントリー (suntory.co.jp)
※手作業で、封蝋している様子
メーカーズマークの製造工程について
メーカーズマークの製造工程を知る上で、一番分かりやすいのは、以下リンクのユーチューブ『Eater』チャンネルだと思います。
How the Maker's Mark Distillery Produces 24 Million Bottles of Bourbon per Year — Dan Does - YouTube
ここからは、上記動画を引用元として工程について解説いたします。
新樽づくり
まず、バーボンであるための条件の一つに、『オークの新樽で内側を焦がしたもの』があります。バーボンを作る際には新樽を使う必要があり、バーボンづくりは樽づくりから始まります。一つ一つ、形状に合うオーク木材が手作業で選定され組み合わせられられます。
次にスチームして密閉になるように調整していきます。
そして、内側を焦がしてバーボン樽が完成します。ここまで焦がすのかと思われる位、内側が焼かれます。この工程がバーボンらしさを生み出す要素の一つになります。
糖化~発酵
原料を細かく砕いた後、マッシング機を使用してマッシング(糖化)していきます。マッシングとは原料のでんぷんを糖に変化させて、発酵できるようにする工程です。その後、木桶を使用して発酵(ファーメンテーション)を行います。バーボンづくりで木桶にこだわっている点は非常にメーカーズマークらしいです。
蒸留
連続式蒸留器を用いて蒸留を行います。蒸留したては無色透明です。
熟成
内側を焦がした樽に、先ほど蒸留した無色透明のスピリッツを詰めて、熟成庫で熟成されます。
瓶詰~出荷
熟成されたウイスキーを瓶詰し、手作業で封蝋します。
是非お時間ある方は、動画をご覧ください。このようにして手作業で愛情込めて造られたウイスキーが遥々アメリカより来てくれていると思うと感慨深いものがあります。