ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【スコッチ】ボウモア12年を飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】ボウモア12年がどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方での筆者個人的感想が分かる

 

ボウモア12年とは

シングルモルト ウイスキー ボウモア 12年 700ml

 アイラ島では最古となる蒸留所で製造されるウイスキーであり、『アイラの女王』と表現されることも多い。その名の通り、アイラモルトウイスキーの特徴をしっかりと持っていながらも華やかさと飲みやすさを兼ね備えた銘柄。 

 自家製麦芽にこだわりを持っており、使用量の約40%をフロアモルティングでまかなっている。その麦芽をピートが溶け込んだラーガン川の水で糖化・発酵させる。熟成はバーボン樽とシェリー樽で行う。

 特に『ボウモア12年』はキリっとしたスモーキーさが口に広がった後、フルーティーさとダークチョコを思わせる味がやってくる。ロックで飲んでも相性は良いが、ハイボールで飲むともうたまらない。

ボウモア蒸留所について

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引用元:ボウモア蒸留所 - Wikipedia

 それでは、ボウモア蒸留所について見ていきたいと思います。アイラモルトウイスキーの特徴は蒸留所の位置関係で大方理解できます。一般的にアイラ島の中で北に行けば行くほど、アイラモルトウイスキーの個性は少なく、南に行けば行くほど個性が強くなる傾向にあります。それではボウモア蒸留所はどこにあるのでしょうか?下の地図をご覧ください。

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 ちょうど、中間の位置にあります。つまり、アイラモルトウイスキーの中で中間的特徴を持つことを意味します。たとえば北の蒸留所で造られる『ブナハーブン』や『ブルックラディー』よりは個性があり、南に位置する『アードベッグ』や『ラフロイグ』よりかは個性が少ない(飲みやすい)のが本蒸留所で造られる銘柄の特徴になります。

 ボウモア蒸留所は非常に有名ですが、順風満帆に現在の地位を築いてきた訳ではありません。幾度となく経営危機に陥り、オーナーも代わっていました。そのような中、サントリーが資本出資し現在のオーナーとなりました。そしてウイスキーの事を良く知っているサントリーによる立て直しが図られて現在に至ります。

テイスティング

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■ストレート

 ボウモアの特徴がよくわかります。口に含むと潮風を感じるピート香が口に広がり、その後フルーティーさが余韻として長く残ります。ただし、少しピート香とアルコールの刺激が強く、本銘柄が持つフルーティーさが少し弱く感じます。

■少量の加水

 じゃあ、少量の加水をすると香りが広がるのではないか?ということで、少量の加水をしてみます。ピート香が優しくなり、甘さとフルーティーさが大分増しました。同じ銘柄とは思えない位飲みやすくなりました。少量の加水気に入りました。

■トワイスアップ

 香りと甘さがより立ちました。ただし、味は非常に薄くかすかにフルーティーさを感じる程度です。香りを楽しむ場合は良いかもしれないです。夜のリラックス時に軽く飲むのにお勧め?

■ロック

 香りがぐっと抑えられて、ピート系の味が90%みたいな感じです。昔は煙草を吸っていましたが、煙草のような後味もします。私は結構好みではありますが、一般的には香りが楽しめる本銘柄にはあまりお勧めされない飲み方と思われます。煙草好きならば、気に入る飲み方だと思うので、是非!

ハイボール

 言わずもがな、非常に相性がいいです。本銘柄のフルーティーさを堪能するにはレモン等は入れずに炭酸水のみで割るとよいと思われます。食事にもあうので、少々スモーキーなものと一緒に飲んでみてはいかがでしょうか?

 
 以上本日は、『アイラの女王』ボウモア12について見てきました。私はボウモアの在庫が家にないと落ち着かなくなります。