ウイスキー、時々和食

-CHIKURYA WHISKY-

【アイリッシュ】タラモアデューを飲む・特徴と各種飲み方・評価について

【1】タラモアデューがどのようなウイスキーか理解できる

【2】各種飲み方での筆者個人的感想が分かる

 

 近年では、『BUSKER(バスカー)』の発売により、アイリッシュブームが国内でも起きております。アイリッシュはスコッチ同様、探求しだすと非常に奥が深いです。今回は私が、アイリッシュの中で最も好んで飲んでいる『タラモアデュー』についてご紹介します。

タラモアデューとは

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引用元:Tullamore D.E.W. - Triple Distilled Blended Irish Whiskey (tullamoredew.com)

 

【情報】

アイリッシュウイスキー

・フローラルでクッキーのような香り

・なめらかでスイート

・ストレートからカクテルまで幅広く対応可能

 タラモアデューの良さは、ストレートからカクテルまで幅広く対応できるポテンシャルを持ちながら、税込み¥2,000程と手が届きやすい価格帯にあることだと思います。

 アイリッシュらしいオイリーさがあり、その中にイチジクや柑橘系の香りがします。そしてテイストは爽やかなバニラと焦げた木の心地よさが調和しています。

 チョコレートやスイーツと特に相性が良いです。毎週三時のおやつに合わせてストレートで軽く飲むのが、休みの日の楽しみになっております。

 

ミドルトン蒸留所について

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引用元:Visit Our Distillery - COMING SOON - Tullamore DEW

 上記写真は旧タラモア蒸留所の熟成庫であり、現在は博物館となっております。現在は新ミドルトン蒸留所が本銘柄である『タラモアデュー』を製造しております。

 遡ること、1829年。マイケル・マロイがタラモア蒸留所を設立します。そして、4代目のダニエル・E・ウイリアムが本銘柄を製品化します。タラモアデューのスペルは『Tullamore D.E.W』と記載します。『D.E.W』は露という意味とダニエル・E・ウィリアムのイニシャルも兼ねております。

 その後、評価を受けて広く普及していきますが、アメリカの禁酒法等の影響により1954年に閉鎖されてしまい、タラモアデューも世から消えてしまします。

 しかし、2010年に『ウィリアム・グラント&サンズ社』がタラモアデューのブランド権を購入し、2014年に製造を開始、復活を遂げます。

 

個人的に銘柄だけでなく、ホームページも気に入っているので、リンクを張っておきます。内容も面白いので英語が理解できる方は是非読んでみてください。(読めなくても楽しいですよ)カクテルのレシピも豊富です。

Tullamore D.E.W. - Triple Distilled Blended Irish Whiskey (tullamoredew.com)

テイスティング

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■ストレート

 オイリーでアイリッシュらしい味わい。ユーカリ油の様なオイリーさであり、イチジクのような甘さも感じる。そして、ウッディーでありながら程よい甘さが心地よい。完全にチョコに合うし、スイーツ全般にもあう。むしろ、タラモアデューを湯舟に一杯に入れて浴びたい位。

■少量の加水

 香りがより口一杯に満たされる感じ。その分オイリーさは控えめになる。これはこれで良く、さらっと飲みたいときに向いていそう。

■トワイスアップ

 ビスケットのような甘い香りと味が際立っているように感じる。これはこれでおいしい。ただし、合わせる食材はスイーツというよりかは、食後酒といった印象。

■ロック

 ストレートの状況をよりキリっとした感じ。オイリーさも失っておらず、スイーツにもあう。あとは、個人的にはイタリアン料理と合わせても活きてくると思う。

ハイボール

 爽快で飲みやすい。その中に優しい甘さがある。アイリッシュ全般に言えることであるが、アルコール度数が他と比較すると低い為、濃いめをお勧めする。食中酒として十分活用できる。

 以上、本日はタラモアデューでした。この銘柄は是非一度試して頂きたいです。