【1】アイリッシュ・シングルモルトウイスキー銘柄の一例を知れる
【2】筆者が好きな銘柄が垣間見える。(自己満)
筆者のお勧めのアイリッシュ・シングルモルトウイスキーを勝手に紹介していきます。(シングルポットスチルウイスキーを含む)
ウイスキー探しは良きパートナー探しと同じで相性なので、ランキング付け等はせず、順不同で紹介します。それでは見てみましょう!
■ブッシュミルズモルト10年
現在アイリッシュの中で一番、勢いのあるブッシュミルズが製造するウイスキー。アイリッシュの特徴である3回蒸留されて造られたウイスキーであり、バニラの甘さとスパイシーさを兼ね備える。ブレンデッドのブラックブッシュと比較し、ボディーに重さと香りの奥深さがある。とはいえ、アイリッシュらしく飲みやすく、後味もすっきりしている。ロックが個人的にはおすすめ。
■カネマラ
アイリッシュで唯一のピーティーなシングルモルト。非常に攻めてくるスモーキーさ。これはアイリッシュからアイラに寝返ったのか?!と思われるかもしれませんが、そうではありません。スモーキーさの中に、アイリッシュの特徴を感じます。
スモーキーさの中に、バーボン樽由来のバニラやハチミツを感じ、その後チョコレートの様な味が広がります。そしてフィニッシュはスパイシー且つドライ。
■レッドブレスト12年
アイリッシュ好きならば、一度は飲んでみて頂きたい銘柄。アイリッシュ愛好家に特に愛されていると思われる。非常にクリアなトーステッドウッドの香りの中に、アイリッシュらしいフルーティーとスパイスさを感じる。こちらも3回蒸留の為、比較的飲みやすくその中に、複雑な風味が絶妙なバランスで保たれている。余韻を楽しめる。
■ターコネル
過去に存在したワット蒸留所が保有していたブランドを復活させた銘柄。クーリー蒸留所が復活させた。本銘柄は2回蒸留の為、ポットスチルではなく、通常のシングルモルトに分類される。
2回蒸溜であえてモルト本来の風味を残すこだわりを持っており、且つノンピートな為、スコッチとは違うアイリッシュらしいクセのなさも特徴。香りは強くなく、フレッシュで後味はすっきりしている。個人的お勧めはロックかアイリッシュコーヒー。癖のないアイリッシュコーヒーが作れます。
■イエロースポット12年
名前の由来は、熟成樽に年数が分かるように色別のラベルを付けていたことから来ている。種類としては、7年、10年、12年、15年がある。
白ぶどうのような香りの後にウッドスパイス香が来て、最後に柔らかい甘さが来る。
ウッドの香ばしさから最後の甘さまでの幅が広く、余韻を楽しめる。ボディーはアイリッシュらしいオイリーさがあり、他のポットスチルウイスキーでは無い、オークのテイストがぐっときます。濃厚なチョコレートっぽい味もあり。
■ティーリング
クーリー蒸留所を創業した、ティーリング家の、ジャック・ティーリングが創業した蒸留所で造られている銘柄。熟成時に、シェリー、マデライ、ポート等の5種類の樽で熟成したモルトをヴァッティングしたノンエイジボトルとなっている。
5種類ヴァッティングされており、非常にフルーティーで、白桃や白ブドウのようのような香りが楽しめる。アイリッシュらしいオイリーさと飲みやすさを兼ね備えており、アイリッシュの中では比較的香りを楽しめる銘柄と思われる。少量の加水~とワイスアップが個人的にはお勧め。
■グレンダロウ13年
過去のスコッチの全盛期の再到来を夢見て立ち上げられたクラフト系シングルモルトウイスキー。原料には100%アイルランド産の大麦が使用されており、2回蒸留となっている。その為、モルトの風味も残っており、ウイスキーらしいウイスキー。アメリカンオーク樽のみで熟成されており、オイリーなのか、バターのようなのか風味と滑らかさが特徴。ストレートが一番本来の味わいを楽しめると個人的には感じる。
以上、本日はアイリッシュ・シングルモルトウイスキーについてみてきました。本日、アイリッシュウイスキー飲もうかな~。