【1】ウイスキーの定義が理解できる
【2】ウイスキーの要素について理解できる
各国毎に、詳細の定義は異なりますが、共通する定義を今回ご紹介します。
ウイスキーとは何か(定義について)
①原料が穀物であること
まずは原料が穀物であることが必須条件になります。極論を言えば、肉や魚ではウイスキーになりませんということです。それは当然ですよね。また、ピーターラビットが好きなニンジンだけでもウイスキーは造れないという事です。
穀物の定義は以下です。
植物から得られる食材の総称の1つで、でんぷん質を主体とする種子を食用とするもの
一般的にはウイスキーの原料として①大麦 ②ライ麦 ③小麦 ④トウモロコシ等になります。
②蒸留酒であること
ウイスキーにする為、穀物を麦芽等で糖化させ、発酵時にアルコールを造る準備をし、発酵、蒸留を行う必要があります。
なんだか難しい言葉が出てきました。麦芽?糖化?詳細は次回としますが、『よなよなの里』のホームページの記載が分かりやすいので、リンクを以下に貼っておきます。
ウイスキーもビール造りも途中までは同じ工程です。
麦芽とは?ビールメーカーが解説する「麦芽(モルト、 malt)の基礎知識」 | よなよなエール公式ウェブサイト「よなよなの里」 (yonasato.com)
蒸留の手法もいくつかありますが、まずは以下のような装置かな?と想像された方は大正解です。
③熟成していること
蒸留して出来た、蒸留液(スピリッツ)を樽に貯蔵して、熟成します。熟成年数の定義については各国異なりますが3年が一つの基準になるケースが多いように思います。
ここまでが、ウイスキーの一般的な定義でした。ここからはウイスキーの重要な要素について見ていきたいと思います。
ウイスキーの要素について
ウイスキーは知れば知る程、個性があるなと感じます。この個性の違いはどこから来るのでしょうか?大分すると5つに分けることができます。
①原料
まずはなんといっても原料になります。ウイスキー造りでは最も重要とされており、ウイスキーの種類によって細かく規定されていることからもその重要性が見て取れます。
モルトウイスキーはモルト(大麦麦芽)のみ、バーボン等は小麦、トウモロコシ、モルト等が原料となります。
②水
軟水なのか、硬水なのか、ミネラル含有量の違い等で味・香りの乗りに差が出てきます。ウイスキーで仕込む水を『仕込み水』と言われます。
③ピート
ピートとは植物等が枯れて蓄積し、時間を経て炭化した泥炭のこと
ピートはあまり馴染みがないかなと思います。ピートによって特にフレーバーが左右され、ウイスキー特有のスモーキーな薫香が付きます。一般的にモルトウイスキーで麦芽を乾燥させる為に使用します。量と使用するタイミングにより個性が出ます。
④熟成
樽(カスク)の材質や過去に入って入ていたもの、内側の焦げ具合や熟成期間等により味に違いが出ます。
余談ですが、熟成期間にウイスキーが蒸発していきますが、これは蒸発ではなく『エンジェルズ シェア』と言われ、天使が少し味見をしているようです。素敵な表現ですね。
⑤蒸留
単式蒸留器と連続式蒸留器と大きく2種類に分けることができ、単式は一般的に複雑で深みのある味わい、連続式はシンプルでさっぱりした味になります。
ちなみに以下の写真は単式蒸留器となります。(サントリー白州工場にもあったなあ)
以上、本日はウイスキーの定義と構成要素についてでした!